ゾーンに入る
ランニングするとき、フォームを気にし始めると、途端にいらないところに力が入ってしまう。
逆に頭の中がカラッポの状態がつくれると、身体のどこにも力が入らず、自然にのっとった動きになって…。
最低限のエネルギーで、最大限のパフォーマンスを発揮できる。
こういうのを、“ゾーンに入る”って言うみたいだけど。
これって、いままで私が“思考のない状態”って呼んでたのと、いっしょじゃないかと思う。
意識的に、頭から思考を追い出して、身体が自然と動くのに任せる感じ。
そうすると、ムダな動きが排除され、自分でもビックリするくらい効率的に動ける。
「ウソでしょ。私、こんなことできちゃうの?」って、ビックリするくらい。
これがブルース・リーの言う、“Don't think. Feel!”だと思う。
私たち、思考することによって行動してるって感じてるけど、実はそうじゃないのよね。
むしろ思考って、動きのジャマになってるの。
これ、アスリートになら、感覚的に理解してもらえるはずだけど。
普通の人には、なかなか伝わらないだろうな。
楽器ができる人なら、分るかな?
うまく弾こうと思えば思うほど、指が動かなくなった経験あるでしょ。
サーフィンで言えば、うまく乗ろうと思えば思うほど、波に置いてかれちゃう。
つまり思考って、筋肉を緊張させるのよね。
本来、筋肉って使わないときには緩んでて柔らかい状態なのが、使うときにキュッと固くなるから最大限の力が出せるわけ。
ところが思考によって、使う前から筋肉が固くなってしまうと、収縮のエネルギーが活用できない。
しかも思考による筋肉の収縮って、ピンポイントじゃないわけですよ。
“そこらへん”の筋肉をみんな、まるっと固くしちゃう。
だからエネルギーが分散されて、効率的に力を出すことができないわけ。
さらに、弛緩→緊張→弛緩っていうメリハリもないから、スタミナまで食われちゃう。
まぁ、理屈で言えばこんなふうに、私たちは思考がないほうがスムーズに動けるわけです。
日常レベルでも、ぜんぜん実感できちゃうほどに、ね。
なので、ぜひ瞑想などで、思考をコントロールする練習をされることをオススメします。
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