変わった人
またひとつ、自分のことが分った。
詳しいことは書かないでおくけど、総合すると私、かなり特殊な人だった。
少数派と少数派と少数派の、重なった部分、みたいな。
いわゆる“標準的”な部分は、あまりないみたい。
つまり私、“変わった人”なのよね。
これまでそこ、全力で否定してきたけど。
ことここに至っては、否定する気力もわいてこない。
はいはい認めます、私、変わった人です。
こうなってしまったからには、私はこれから、変わった人として生きてゆくしかない。
とはいえ、これまでと生き方を大きく変えなきゃいけないわけじゃなく。
人と関わってもうまく立ち回ることができる、“器用さ”のようなものを、意識して身に付けてゆけばいいのよね。
無意識に拒絶してきたものを、お礼を言って受け取る、とか。
それこそ、愛想よく振る舞う、とか。
決してムリはしないよう、自分自身の状態をしっかり把握しつつ。
100%聞こう、100%応えよう、100%本心を言おう、という思いを捨てる。
人と会うときは、あらかじめ覚悟して。
自己評価のタテ軸を、「そつなく振る舞う」ことに変え。
評価基準も、ぐんと甘くしておく。
で、疲れたら、すぐに切り上げて。
居心地のいい家に、帰る。
ありがたいことに、いまの私には、安全基地がある。
家で、一人で過ごすこと。
いつでも好きなときに、私はここに戻れるし。
好きなだけ、ここに居られる。
本心だけでやり取りできる、自分とだけ向き合って。
やりたいことだけ、やっていられる場所に。
人といるときもそのことを忘れず、いざとなれば帰ることができるのだから、疲れるまではここにいようと思えるようになりたい。
まぁ、しばらくは練習が必要だろうけど。
目的は、はっきりしたので。
きっと遠からず、できるようになるんじゃないかな。