友だち募集 PART2
ほんの何日か前のことだけれど…。
私はこれまで、「いずれ拒絶されるに違いない」という思い込みのもと、人と関わってきたことに気付いた。
そのため相手の言葉の中に自分を否定する要素を探し、少しでも引っ掛かるものがあると「やっぱりそうだ」と納得して、自分から関係を断ってきた。
ところが一方で、拒絶されるタイミングを少しでも先延ばししようと、涙ぐましい悪あがきをしてもいた。
それは、相手に「本当の自分を見せない」ことだ。
なぜなら、この悲惨な思い込みは、幼少期の母親との関わりによって植え付けられたもので。
母親は私が自分とは違った考えを持つことを決して許さなかったため、私の中に独自の個性を見付けると、徹底的につぶそうとしたからだ。
そのため、私がものごとに対する自分なりの受け止めや、それによって生まれた感情などを表現しようとすると、チクリとした敵意とともに必ず否定してきた。
そんな経験を積み重ねるうち、まだ幼かった私は「本当の自分を見せると、人から拒絶される」という、間違った“マイ常識”を持つに至ってしまった。
その“マイ常識”を元に他者と関われば「人から嫌われないために、本当の自分を見せないようにしなければ」と、これまた間違った行動を取ってしまうのは自然な成りゆきだ。
そんなわけで私は、関わる相手を見るのではなく、相手が伝えようとしている話に耳を傾けるのでもなく。
自分の思い込みが的を射ているという証拠を探しつつ、相手から嫌われないよう、自分を偽ろうと必死になっていた。
私がこれまで、こころを許せる友人を一人たりともつくれなかったのは、このためだ。
なんとまぁ、悲惨な人生だったことだろう…。
いつだったか、ここで「友だち募集」の記事を書いたことがあるけれど。
読まれてはいるのに、まったく反応がなかったのも、そんな私の姿勢が文章を通して伝わってしまっていたからかもしれない。
私だって「いつ拒絶されるか」と、否定的な言葉をサーチしようとする人がいたら、積極的に関わろうとは思えない。
だから、しょうがないね。
ただ、これからはずっと引きずってきた前提を取っ外し、素の自分で人と付き合っていきたいと考えている。
ということで、改めて呼び掛けたい。
どなたか、私と友だちになってくれませんか?
しっかりと相手を見、相手の話を聞き、飾ることなく本当の自分を見せていけたらと思っているので…。
どうか、よろしくお願いします。
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