“居心地悪さ”の恩恵
自分の弱さを目の当たりにせざるを得ない経験をして。
ひとつ、とても大事なことを学んだ。
「居心地が悪い」と感じるとき、これまでの私であれば考えるまでもなく、その状況を回避しようとしてきたけれど。
実はこれ、大チャンスが巡って来てるってことで。
この居心地の悪さこそが、延々とくり返してきてしまった“自動処理システム”を、最も手っ取り早く無効化してくれるありがたいツールなのだということに気付いた。
というのも、居心地のいい状態にいるときの私たちには“自動処理システム”が働いており、最低限のエネルギー消費で普段どおりの判断や行動を知らずしらず取らされている状態にある。
この状態であれば、普段の自分を大きく逸脱するようなことはしないので、問題となることも起きにくいわけだけれど。
その代わり、ものごとの受け止めをまるっと自動化して、いくつかのパターンに振り分けているだけなので。
十年一日のごとく、同じような状況が起きると同じような受け止めをし、同じような行動をくり返すことになってしまう。
特に私のように自虐的な受け止めしかできない人間が、自己改造に取り組んでいるときなどは、実は最も身を置いてはいけないのがこの“居心地のいい状態”だと言える。
自分を変えたいのであれば、むしろ意識的に“居心地の悪い状態”に身を置き、甘んじて居心地の悪さを体験する覚悟が必要ということだ。
そうすることで、“自動処理システム”から抜け出し、その場その場でものごとを受け止め、判断し、行動せざるを得なくなる。
…とはいえ、これって別に、難しいことでもなんでもなくって。
“自動処理システム”が稼働し始める前には、誰もがやってきたこと、なんだよね。
だから、覚悟さえ決めてしまえば、みんな何でもなくできるはずで。
つまり、「居心地悪っ!」って感じたら、難なく受け止めかたを変えられる大チャンスが到来してるってことなのですよ。
なので、最大限に活用していきましょうね。
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