気にしない
しばらく空いてしまいましたが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか?
毎日、本当にたくさんのことが起きています。
しかも、これまでの常識に照らすと、あり得なかったようなことがどんどん起きてるわけですが。
みなさんちっとも、そんなことは気にも掛けていないように私の目には映っています。
気にしない__。
自分の身を守る手段の、最近のトレンドは間違いなくこれだと思います。
しかもおもしろいことに、起きた出来事が大きければ大きいほど、この手段が多用されるようです。
だって、もはやBRICSの台頭は明らかで、国どおしの取引から旧い不換紙幣の米ドルがどんどん排除されていってる。
演説でトランプさんも言っていたように、ドルが基軸通貨でなくなっていってるんです。
なのに日本にいると、まったくそんなことは感じられない。
みんな何ごともなかったかのように、フツーに仕事に精を出してる。
海外との取引とか、どうしてるんでしょうか?
あと、私はあまりしたことないですけど、金融商品ってほぼドル建てじゃないですか?
だとすると、いまもそうだろうけど、ここから先もどんどん価値が下がっていくのは火を見るよりも明らかに思えるのに。
人々が金融機関に殺到してる様子もない。
銀行危機の話にしてもそうです。
みんなもう、アメリカ国内だけで終わったと安心してるように見えるけど。
無価値になったクレディ・スイスのAT1債は、日本の銀行や証券会社でもパッケージ商品として売られてたわけですよ。
なのにみなさんそれを売った金融機関にすら、いまだお金を預けっぱなし。
なんか私の目から見ると、いまの日本って不思議なことばっかりです。
でもこれって古くからの、日本独特の危機回避法なのかもなぁとも思います。
「見たくないものは見ない」というのは戦後、進駐軍政策からの流れでしつけられたものだと思いますが。
それ以前から「見て見ぬふり」はあった。
これはねぇ、見たくないから見ないってニュアンスじゃなく、「大目に見る」とか「ジタバタしない」に近い意味合いの感じがします。
八百万の神々を信じるYAPの民は、運命に身を任せる潔さがあったんじゃないでしょうか?
で、その遺伝子が私たちにも、きっと引き継がれてるところがあるんですよねぇ。
それが、東日本大震災で被災者になったばかりの人々を、コンビニの前に整然と並ばせたのだろうし。
今回も、おかしな混乱を引き起こさずにいさせてくれてるのかもしれません。
さらに、よくよく考えてみると、ねぇ…。
「マスクは任意になりましたぁ」と政府が言っても(いや、任意じゃなかったときなんてないんだけど、本当は)。
いまもなお、多くの人がマスクを付け続けているのだって、同じところに原因があるのかも。
だからホント、日本人の特性のいいところを巧みに利用して、「見たくないものは見ない」という無思考状態にしつけた側がやっぱりキタナイよ。
とっとと終わってください、お疲れさまでしたぁ…。