製作ノート(22)京都コリアフェスティバル レポート
初めまして、制作チームの西井です。
この記事は、
「こんなイベントがあるらしいねんけど、誰か行けへん?」
という植村さんの問いかけから始まった、
その日ベビー・ピー『ラプラタ川』の観劇以外予定が真っ白だった私が
京都コリアフェスティバルに参加した記録です‥!
※分からないところは分からないままです、間違った情報もあるかも知れませんが、その時はコメントなどで教えてもらえたら嬉しいです。
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2019年10月6日(日)
天気は快晴。むしろちょっと暑いくらい。
友人に「10時、京都市国際交流会館に集合ね!」と言っておきながら盛大に寝坊。
10時30分に到着。(お昼ご飯を奢るということで許してもらった。)
裏門っぽいところに着き、会場の(正確に言うと門の)重々しい雰囲気に若干弱気になる。
遠くから聴こえる太鼓の音を頼りに暗い駐車場を抜けると、
カラフルな民族衣装に身を包んだ人たちが目に飛び込んできた。
左手の簡易ステージから歌声。ステージに目をやろうとした時に友人からLINE。
「どこいる?」
「歌ってるところ」
「歌ってるな」
無事に友人と合流、今日の企画趣旨を説明。(してなかったのか。)
『珠光の庵』のこと、今日のメインはこのイベント内で開催されている「お茶会」に参加すること、記録写真を撮って欲しいことなど伝える。
野外の広場は屋台で埋め尽くされていて、会場全体に美味しそうな匂いが漂っている。
お昼ご飯に期待を膨らませながらも、まずは目当てのお茶会に行こうということになった。
屋台群の中の1つにお茶会コーナーを発見。
取り敢えず中に入ってみると、これまたカラフルな民族衣装を着たお姉様たちが。
「一般社団法人日韓伝統文化絆の会」の皆様らしい。
*一般社団法人日韓伝統文化絆の会 http://kk-cha.net
「お一人様500円です!体験もされますか?」と聞かれる。
体験というのは自分でお茶を立ててみるということらしい。
とりあえず2人分を頼むと、すぐにセットが来て、セット内容を聞く間もなく体験が始まった。
体験の様子は動画で。(西井のポンコツっぷりが発揮されている。)
日本のお茶との主な違いを聞いてみたところ
・お茶の味(日本と土が違うので‥とのこと。)
・日本のように回して飲まない
だそうだ。お茶は回して飲むものだと思っていたので(?)驚く。
今回は「慶尚南道(ケイショウナンドウ)」の「河東(ハドン)」というところのお茶をいただいた。日本のお茶との味の違いは私にはよく分からず‥ただ、癖がなく飲みやすい!おかわりをもらう‥。
セットにはお茶菓子が付いてきた。
お花柄のクッキーのようなものは「薬菓(ヤックァ)」というらしい。油で揚げたお菓子で、めちゃくちゃ美味しかった。もう一回食べたい。
もう一つはよもぎ餅で、外にあんこが付いている斬新さに笑った。外付けの理由は不明。(韓国の人たちからしたら、中にあんこが入っているのは面白いのだろうか。)もう一回食べたい。
絆の会の人たちと歓談しながらお茶を楽しんでいると、マイクで「朝鮮通信使の再現行列が始まります〜」というアナウンス。見に行ってみることに。
絆の会の代表理事で茶道家の尹道心先生たちとのお写真。ありがとうございました。
屋台から出ると、そこには長い行列が!
先頭の賑やかなお囃子に続く、華やかな衣装を着た人たち。
(めちゃくちゃカッコいい‥!)と同時に湧き上がってくる(全然分からへん‥!!!)という気持ち。これが何か私全然知らん!分からへんけどカッコいい!
友人と興奮しながら(興奮していたのは私だけかもしれない‥)他の屋台を見て回ると、「韓国伝統遊び体験コーナー」を発見。
せっかくだからと軽い気持ちで入ったお面作りコーナー。まさか、1時間もいることになるとは思ってもいなかった‥。めっちゃ面白いやん‥。
スタッフのお姉さんに「これは子供の遊びよ!!大人ばっかり残ってる!!」と笑われながらなんとか完成。
左:西井作 右:友人作
左側は女の人のお面で、右側は男の人のお面。
左側のお面の頭に貼ってある紙は、「韓紙(ハンジ)」という韓国の紙らしい。
見た目も手触りも柔らかく、日本でいう和紙のような感じ。ただとにかく柄と色が豊富で可愛い‥永遠に見てられる‥。
そんなこんなでお面作りに時間を取られた結果、お昼はヤンニョムチキン(辛い唐揚げ)のみとなってしまったので、韓国料理は再チャレンジしたい。
帰り際、ふらっと寄ったステージから目が離せなくなって結局最後まで見てしまった。
伝統芸術部、圧巻のパフォーマンス。頭の長いのは何だろう、とかずっと回してるの大変そう、とか何だあのデカイ生き物は、とか。また(分からない!!)と(カッコいい!!!)の爆発が起こる。
脳が楽しい!!と叫んでいた‥最高の舞台だった。
わけも分からず飛び込んだ韓国の文化は、綺麗で、美味しくて、カッコよくて、面白くて、可愛くて、楽しくて、やっぱり分からないことが沢山‥「知りたい!」が増えた。
何にも知らない私なんかが‥と思っていたところがあったけど、大きな間違いだったなあ。
あの空間にいた人たちはみんな笑顔で、とても良い気持ちだった。
当たり前なのかも知れないけれど、文化は人が作っていて、人が守っているものなんだ‥と思ったりしながら、汗だくで帰りました。
京都コリアフェスティバルの皆様、一般社団法人日韓伝統文化絆の会の皆様、ありがとうございました!
2019年10月15日
『珠光の庵』制作部 西井桃子(ツクネル tsukuneru)
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