見出し画像

製作ノート(8)韓国語を勉強して

劇団衛星プロデューサーの植村です。

私は、5〜6年ほど前から、韓国語の勉強を始めました。完全に、「趣味として」でした。
「製作ノート(5)」でさっさんが書いてたような、「なんで日韓はこんなに複雑な関係なんだろうと疑問を感じ」たりしたわけでもなく・・、韓流ドラマやアイドルを好きになったからでもなく・・(ドラマ好きで韓国語を始める人が多いようで、語学学校でたくさん聞かれた。全く見てない私は珍しかったようです)。

キッカケは、とある演劇作品で韓国の俳優さんと出会い、その時に「韓国語」というものに興味を覚えたからです。漢字の概念も外来語(日本語で言うところのカタカナ言葉)の概念もあるのに、それらを全部ハングルで表記する「韓国語」に、言葉として、大変面白い!と感じました。

私が初めて韓国へ行ったのは、2014年の「アジア・プロデューサー・プラットフォーム(APP)キャンプ」に参加した時でした。初めての土地だったし、海外へ行くことにまだ慣れてなかった私でしたが、もちろん引率者があるわけでもなく、現地のどこどこのカフェに集合・・という形でそこへ行きました。(プロデューサーの集まりなのだから、当たり前なのですが。仕事の時は私がみんなを連れていかないといけない立場だものね。)

画像1

そんな感じで初めての韓国に行った時は、ハングルが何とか読めるようになってたくらいの頃でした。意味はわからなくとも、文字が読めたことは、とりあえず地名や固有名詞が読めて、自分の居場所が把握できるだけで、すごく助かった。
計画してたわけではなかったけど、ちょうどいいタイミングで、韓国語の勉強を始めてたものだ・・と今から振り返っても思います。

(ハングルが読めなくても、でもソウルの地下鉄には、英語と、主要なところは日本語の表記やアナウンスもあります。その辺、すごいユーザー(旅行者)フレンドリーだと思う。)

余談ですが、ソウルでの道案内表記としては、面白いなと私が思ってるのは、日本語で表記するのに、韓国語の単語をそのままカタカナで書いてたりするのがあるところ。(意味で訳してあるものもあるのですが。)
読み方がわかった方が、耳でも聞きやすいだろうし、英語と中国語も併記されてるから意味もだいたいわかるのですけど。

画像2

↑ 写真参照。いやいや、「ロッテ・ベックァジョム」って書いてもわからへんやろ・・(笑)。


韓国語と日本語は、文法が似てるから勉強しやすい、とよく聞きます。実際、そうだと思います。発音は難しいけど。(耳で聞いた通りに表記しないものがあるのにも、スペリングがわからなくなるけど。)

韓国語の勉強を始めて、言葉とそれを使っている人の意識(感覚、考え方)は、密接に関わってるなあ・・というのを、考えるようになりました。逆かもしれないけど。そういう感性を持つ人たちの言語だから、そういう言葉になってるのかもしれないけど。韓国語、日本語の面白さと難しさだな・・と感じています。
また次回以降のノートで書きますね。


韓国語版と、それから中国語版の台本の翻訳を始めています。
それぞれの途中経過を見せてもらって、各国の人たちが持っているであろう背景・コンテクストの違いを意識しての創作が必要そうだな・・ということを改めて思いました。その困難さと面白さを、とても感じています。

英語と韓国語はともかく、私は、中国語は全然わからないのだけど(大学で習った第二外国語だったのにな・・)、わからないながらも、日本語をそのまま訳したのでは絶対に通じない・・!というのが想像できます。

英語版を創っていた時にはそれほど感じなかったのは、英語に世界語のような側面があるからだろうか?(私たち日本人も、子どもの時から英語を勉強し、今でも、日本人の感性で英語も話しているのかもしれない。)

韓国語版と中国語版の創作では、英語版では感じなかった「この言葉を話してる人」のことを考えています。
まだ始めたばかりのこの創作が、どのように仕上がっていくか・・。すごく楽しい。楽しみです。


2019年7月25日
劇団衛星プロデューサー 植村純子

●チケット先先行販売のお申し込みは、こちらから!!
https://dbf.jp/fueki/kaika/200208/


劇団衛星の活動継続と公演の実現に向けて、みなさんのサポートを、ありがたく受け取っております。応援ありがとうございます。