製作ノート(73)オンライン配信公演へ期待してること
劇団衛星プロデューサーの植村です。
気づけば、『珠光の庵〜遣の巻〜』英語版の生配信公演まで、あと10日となっていました。最近は・・というか、今年はずっとそうだった気がしますが、不思議な日々の過ごし方しているので、もうすぐ本番というのも・・実感があるようなないような・・。
ここ数日は、KAIKAでテクニカルスタッフのみんなが仕込みをしてくれてました。だんだん出来上がってくる現場に、ワクワクします。
改めて思うと、今回は1ステージしか上演しないんですよね・・。すごいレアステージだな・・ってことを、改めて思います。(配信は1週間アーカイブ配信されるとはいえ、上演自体は1回だけなんだな・・て。)
最近、諸事情もあって、コンサルティングの人とお話する機会があるのですが、『珠光の庵』のプロジェクトにもいろいろなご意見を伺えて、とても面白い時間を過ごしています。
その方が最初、オンラインで演劇を観ることに、ネガティブなコメントをくださったのが、ある意味、とても嬉しくも感じました。
生で観る体験にオンラインが勝るわけないのは、そんなのは、私たちが一番分かっていることですよ。でもね・・私は、先日の『転生譚』の配信をやって、それでもその先にとても可能性を感じたのです。だから、そのコメントを覆したいという気持ちもとても持っています。
これまで上演映像をDVD販売したり、配信して観ていただくことは、やったことがありました。(『珠光の庵』も韓国語版の映像は、観劇三昧でご覧頂けます。)
でも、それはあくまで、上演したものを撮影した映像でした。生で観劇いただく公演があって、そのために創った作品を、映像にしたもの・・。
今回上演するのは、無観客で(お客さん役のエキストラに参加してもらいますが)、配信先の鑑賞者のために上演される作品です。実際、今回どこまで実現できるかわからないですが、配信をご覧いただくお客さんを第一にその配信映像を創ったら、きっと違うものになるだろうな・・と、期待というか、夢は膨らみます。
おそらくまだこの先、それが何年間になるのかわかりませんが、オンラインでの配信を続けることになるだろうし、少なくとも今後も併用していくだろうと思います。そのためにも、今回の上演はその第一歩としたい。
故に、なるべくたくさんの人に観てもらって、たくさんのご意見・感想を聞きたいなあ・・と思っています。
コンサルの方のご意見を聞いても、実際に創作をしながらでも、今後さらにこうしたらいいのでは?というアイデアが色々浮かんでいます。今回どこまでできて、これからどのようにやるか・・。常に、今できる限りのことをやっていきたいと思っているので、厳しく見守っていただけると幸いです。
●『珠光の庵』英語版配信は、1月4日19時から。公演の詳細は、こちら。
http://www.jukou.info/next.html
●チケットのご購入は、こちらから。
https://eiseistores.stores.jp
投げ銭”おひねり”も、こちらで受け付けております。皆様の応援、誠にありがとうございます。
2020年12月25日
劇団衛星プロデューサー 植村純子