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製作ノート(45)出演者インタビュー⑤

みなさん、こんにちは。劇団衛星『珠光の庵』韓国語版にてインタビュアーを務めています、田中直樹です。
さて、今回は劇団衛星代表の蓮行さんにインタビューを行ないます!
みなさん、ぜひ最後までお付き合いください!

【蓮行さんへのインタビュー】

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― 蓮行さん、今日はよろしくお願いします。
まずは『珠光の庵』という作品に対する想いを教えてください。

劇団衛星代表、蓮行であります。まだ初演のことをかなり鮮明に覚えてますね。あれから15年以上になりますけど。裏千家にお題字を受け取りに伺った時のことも。そしてこれからも、ずーっと続くような気がしてしまってもいます。全都道府県での上演という裏千家御家元との約束は、半分を超えた訳ですし、いつか終わりが来るのはわかってるんですが、どうにも感覚として。

― 15年間、長く見えてあっという間だったんですね。僕がまだ小学校1年生の頃ですね笑 長年寄り添っている作品という事もあり、その思い入れは僕には計り知れないところがあります。
そんな長年寄り添った作品で、今回は、韓国語版そして韓国俳優との共同製作に挑みますが、期待しているもの、または可能性を感じていることはありますか?

正直、生まれて初めてのことなので、全くわからないですね。まあ、作品を作るというのは毎度未知なるあれこれとの邂逅の連続ですが、今回はええ歳してわかりやすく「わからん」ことに飛び込む勇気が試されるという感じがします。すでに公演の段取り組まれてるんで逃げられないんですが、ええもう勇気が必要ですね。期待とか可能性とかに思いを巡らせる心の余裕は無いですね、今のところは。まあ、いつも期待とか可能性とか、本番が終わった後に感じたりするので、今回もそうかもしれないですし、創劇プロセスで感じるかもしれません。

― ぜひとも勇気を振り絞ってください・・・!そんな「わからん」ところに飛び込む今作品。見どころを教えてください。
薄味なところだと思います。精進料理のような(食べたことないけど)。湯葉料理のような。しかし、海原雄山にも山岡士郎にも褒められるような、玄人の技の繊細な冴え、みたいなのは、随所に染み渡ってると思います。ですがもちろん、「これが玄人の技の冴えか!」などと思ってほしい気持ちは毛頭無く、何も深く考えずに鑑賞していただければ、脳の言語野ではないところや身体や何か霊的な位相で感受していただけると思うので、特に構えてもらう必要は無いと思っています。学研まんが日本の歴史9巻をサラッと読んでおいてもらうと、歴史物としての楽しみは若干増すかもしれません。

― ありがとうございます!それでは最後に今公演の意気込みをお願いします!
いやあもう勇気を振り絞っている状態なので、意気込みというのもなかなかハッタリでも捻り出せない心境ですね。ただ、限られた客席数ですし、早いとこ完売してしまって、憂いなく本番までのプロセスを踏みたいと願っています。

― 蓮行さん、ありがとうございました!

2020年1月16日
『珠光の庵』制作部 田中直樹


劇団衛星『珠光の庵〜遣の巻〜』韓国語版
2020年2月8日〜11日 会場:KAIKA
●公演情報 http://ow.ly/MROZ30q3Scc
●チケット発売中 https://dbf.jp/fueki/kaika/200208/
●応援福袋も販売中 http://www.jukou.info/fukubukuro.html


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