製作ノート(106)良いお年をお迎えください
2023年が間も無く終わろうとしています。
ご無沙汰しています、『珠光の庵』プロデューサーの植村です。
今年も色々とありましたが、何と言っても、ようやく念願の韓国公演を実施できた年でした。(すでに半年近くが経って、もう随分前のことのようにも思うし、ついこの間の出来事のようにも感じます。)
実現にあたり、ご支援・ご協力をいただいた皆様に、本当に心から感謝いたします。
韓国バージョンの創作は、2019年から取り組みを始め、上演延期を余儀なくなれたりもしましたが、逆にそのお陰で、より強い関係性を韓国の仲間とも築くことができ、ただ単に公演をやったよ〜で終わらない、大きなプロジェクトになったように感じています。
これを今回限りにせず、これからも彼らとの創作を続けていければ・・と思っています。
個人的な事情で恐縮ですが、私(植村純子)は、今年9月末をもって、劇団衛星を退団いたしました。(長年応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。)
劇団員という立場ではなくなりましたが、この『珠光の庵』は、私にとっても、とても大切な作品です。この作品の創作・上演には、引き続き尽力していきたいと思っています。
(47都道府県制覇の夢には、まだまだ長い道のりを残してもいるので・・。)
『珠光の庵』の日韓メンバーとは、公演だけでなく、その前後で、オンラインや現地でのワークショップ、語学勉強会など、さまざまな企画をやっていくことができました。
この数年の取り組みの中で、オンラインで実施していたところから、会場での実施を始めるに至った「ことばをあそぼう」のワークショップは、これからも継続的にやっていきたいプログラムになりました。
私自身が外国語の学習に興味が強いこともあるのですが、演劇体験と言語学習を融合したプログラムは、外国語を学びたい人に演劇を体験してもらうことと、演劇が好きな人に外国語やその国の文化に関心を持ってもらうことに繋がり、とても有意義な時間になるように思います。
国際交流の活動としても、恒常的に実施するイベントプログラムとしても、京都に来た外国人観光客や留学生の方に日本文化を体験してもらう機会としても、これから実施して続けていけるように計画していくつもりです。
今後も様々な企画を考えていきたいと思いますので、その際には皆さん、ぜひお集まりください。
そして、『珠光の庵』もまだまだ色々な都市で(国内も海外も)上演していきたいので、ご協力いただける皆様、何卒よろしくお願いします。
年末に、一旦ひとくぎりの、神妙な気持ちになってしまっているのですが、これからも引き続き頑張っていくので、今後ともお付き合いください。
プロデューサー 植村純子