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20周年特別インタビュー(5)小林まゆみ×中田光昭

6月某日大宮のロッテリアにて

[小林まゆみ プロフィール] 2006年6月〜2009年11月、劇団衛星在籍。役者・制作として活動。2011年〜 KAIKA劇団 会華*開可 所属。笑の内閣、ソノノチなど外部出演多数。ユニット美人にも出演経験あり。

劇団衛星に入ったきっかけは?

小林:私は中学から演劇をやってたんですけど、その時に蓮行さんと出会ってですね。

中田:うん?中学ですか?

小林:ええ。その頃、京都の「中学校演劇研究会」という、中学の演劇部が集まってる組織があるんですが、その活動がすごく盛んで。先生方が頑張ってくださってて。各学校単位だけではなく、合同で夏の合宿が、京北のゼミナールハウスとかであったりしまして。春と秋には大会があったんですけど。そんな中で、(先生方に)ものすごく蓮行さんがプッシュされていて。

中田:それって何年くらい前なんですかね。中学ってことですから、13〜14年程前ですか?

小林:そうですね。私が13歳とかやから…それぐらい。2000年始まったぐらい。今もそんな感じでずっと同じ人が担当されてるのかは知らないですけど。その時はもう、私の中学1年から3年までの大会の審査員に、ずっと蓮行さんが入っていて。夏の合宿の講師も3年連続で蓮行さんだったりして。

中田:売れっ子ですね。(他のインタビューでもこんな記事あったような…。)

小林:それで衛星を知りましたね。

中田:(劇団衛星に)入ったのは、大学生の時ですか?

小林:そうですね。2006年かな。大学入ってすぐですね。6月かな…。2006年6月に入団しました。

中田:それはやっぱり、「あ、小林さんだ!」…みたいな感じで、すんなりと入団したんですか?中学の頃から知ってる小林さんだ…というように、わーとなったり…?

小林:いやそんな、歓迎というような感じだったわけでも、ちゃんとした手続きがあって研修があってとかでも全然なくって。私から入りたいってメールで言ったんですけど、そしたら「明日どこどこでミーティングがあるから来なよ。」って。

中田:まだ左京区に事務所があった時ですよね?

小林:そうそう。でも、その時に来いよって言われたのは、京都芸術センターだったんですけど。

中田:稽古場にまだ芸術センターを使っていた時なんですね。

小林:そうそう。それで「カフェに来なよ」って言われて、いきなりカフェに参加したね。(※カフェ:劇団衛星のミーティングのこと)

中田:(あ、カフェって言ってる…。)ちなみにその時って、誰がいはったんですか?

小林:えっと…。その時は…、今いる人は勿論いて…。今いない人で言えば、「あごう(さとし)さん」「古川章子さん」「小島(聡太)さん」…。

中田:あ、その頃まだ、あごうさんいらっしゃったんですね。もっと昔かと思ってました。小島さんもいらしたんですね。

小林:いたいた。私、(在籍していた時期が)かぶってるんですよ。

中田:そうか、小島さんまだその頃いたんだ…。僕、小島さんには別の仕事でびわ湖ホールに行ったときにお世話になったことがあって。

小林:衛星の仕事で?

中田:いや、衛星に入る前にですね。舞台の裏方の仕事で。

小林:あとは…。名前あげられるのはそれくらいかな。サポートスタッフとかを除けば。主立った人はそれぐらいですね。

中田:なるほど、カフェですものね、稽古場とかじゃなく。


「フルベース」について

中田:事務所の大掃除の時に昔のチラシを見て、小林さんが「フルベース」に出てたのを知ったんです。その時のお話を聞かせてもらってもよろしいでしょうか?(※「フルベース」2007年1〜2月、京都市東山青少年活動センターにて上演。)

小林:「フルベース」は、沢山の客演さんと一緒にしたお芝居やったんですよね。普段お芝居をしてない方からも、公募して、出ていただいたんですけど。

中田:確か(ステージごとに)出演者が変わるみたいなこともあったんですよね?(※野球の話であったので、「一・二軍入れ替え制」と称し、本番は誰が出るかその日にならないとわからない、というシステムで上演した公演でした。)

小林:そうですね。役によってはダブルキャスト、…トリプルキャストもあったかな。コンセプト的には、誰が出るかはその日の調子によって決まる、みたいな。本当の野球の試合のようにしていたんですよ。1軍と2軍で入れ替えがあったり。選抜があって。

中田:へえ、それはおもしろいですね。それは、役が代わることはあったんですか?

小林:役は、さすがに代わらなかったですね。

中田:役は代わらないが、登板できるか分からない訳ですね。

小林:まあ、実際はスケジュールで…、特に客演さんは決まってた。(笑)

中田:客演さん(の出演スケジュール)はほぼ決まってる?

小林:あ、えとね…。ほんとは基本、“みんな”決まってたかな。

中田:なるほどそうか…。(あれ?コンセプトは?)普通に考えたら、お客さんに知らせる時に言いにくいですものね。

小林:よく考えたら、これ…。誰かの、ある役者さんのファンとかにとっては、とても不親切なシステムやね。今思うと。(笑)

中田:そうですよね。

小林:そうそう、あとね…。笑の内閣の高間響さんが今の奥さんと知り合ったのは、この公演なんですよ。出会いのキッカケを、衛星がつくった。奥さんは、その時は演劇やってない方で、でも応募してきてくれて。

中田:へえ…。

小林:私の個人的なことでいうと、これが衛星に入って初めての本公演やったね。だから記憶に残っているという事もある。(稽古の期間に)野球のお芝居だからってことで、東山青少年活動センターの3階にある体育館を借りて、キャストのみんなで野球しようってなったんですけど。場所が空いてる日がクリスマスしかなくて、クリスマスの日に野球をした。(笑)

中田:それは、いろいろ…嫌でしたでしょうね。

小林:みんな、嫌だっただろうね。

中田:衛星メンバーは大丈夫かもしれないですけど。

小林:それが記憶に残ってるな…。

中田:何か…あんなにたくさん出演者がいる公演は、最近の衛星にはないですから。ああいうのも観たいなって思いますね。

小林:なるほど…。でもまあ…これは言っても(使えないだろうから)意味ないかと思って言わなかったんだけど。その公演もまあ、いろいろあったっちゃあったよ…。

==ここには載せられない話を聞かせていただきました。==


今回出て頂く、ユニット美人の二人について

中田:小林さんは、ユニット美人の公演にも多く出演されていますよね。

小林:そうですね。むしろユニット美人の方が出していただいてたかな。「髪結いの女達」と、それは再演もあって。あと、「紫式部の言う通り」……かな? もっといっぱい出たような気もしたけど。

中田:再演もあるからですかね?

小林:そうですね…。

中田:美人のお二人とは、どうですか?

小林:最近あまり会ってないからなぁ〜。逆にどんな感じ?事務所では。

中田:紙本さんは話聞いて欲しそうな感じがしま……。

==ここからは悪魔のような会話が続いたのでカット==

中田:では最後に…。

小林:え…最後?いいの?黒木さんのこと全然話してないけど…。紙本さんのことも、載せられる話をしてないような…(笑)。(※実際、載せられませんでした。)

中田:(笑)最後に、今回の公演の意気込みを頂いてもよろしいでしょうか?

小林:今回、私はユニット美人の「となりのヒロインたちと敵討ち」に友情出演させて頂くんですけど、他の友情出演の丹下さんと朝平さんは倒すつもりでやります。…倒します!!

==ロッテリアの窓が揺れた。==


最後に写真を撮らせて頂いたのですが、小林さんの要望で「スパイみたいな感じがいい」ということで以下の写真を撮りました。

茶目っ気の有る方だな...と思いながらインタビューを終えました。

劇団衛星の活動継続と公演の実現に向けて、みなさんのサポートを、ありがたく受け取っております。応援ありがとうございます。