大阪芸短 文芸部

大阪芸術大学短期大学部文芸部です。年2回の部誌発行に加え、noteでの活動も活発にしていく予定です。どうぞよろしくお願いします!

大阪芸短 文芸部

大阪芸術大学短期大学部文芸部です。年2回の部誌発行に加え、noteでの活動も活発にしていく予定です。どうぞよろしくお願いします!

最近の記事

「向き合うこと」綾咲希

ラストになるであろう、自由創作作品が届きました!お楽しみください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昨日、卒業公演が終わった。 幼い頃から舞台に憧れていた。お友達が出ているミュージカルを見に行っては、自分も入りたいと母親に懇願した。首を縦に振ってくれるまで、7年かかった。 14歳、初めて立ったミュージカルの舞台。憧れていた舞台は、なんだか、自分がいてはいけない場所のように感じた。 なんか違うな、そう思って、せっかく入った劇団を1年半で退団してしまった。

    • 2月活動レポート

      みなさん、こんにちは! 大阪芸短文芸部です。 現部長から最後の活動レポートが届きました! こんにちは!大阪芸短文芸部です! いよいよ2年生は卒業制作、卒業展示、卒業公演を終えて残すところは卒業式のみとなりました。 先日、最後の部誌が届きました。授業が少なく、コロナウイルスの関係もありまだ部員全員の手元には届いておりませんが、ページ数が多く、本!!という感じがして嬉しい限りです。 さて、今回の部誌テーマは「おきる」でしたね。 初めての試みとしてひらがなテーマにはみなさ

      • 12月 活動レポート

        皆さん、こんばんは。 大阪芸短文芸部です! 2021年もあっという間に終わりを迎えようとしております。 今年はどんな年でしたか? 管理人は……色々と大変でしたが、とっても楽しい1年になりました! 2022年も楽しく生きていきたいと思います! さてさて、部長から12月の活動レポートが届きました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは!大阪芸短文芸部です! もうすぐ今年が終わる、というときに嬉しいお知らせがあります! 文芸部では毎年年内に次の部長を決め

        • 「プラットフォーム」うまいもんだなあ

          久しぶりに自由創作作品が届きました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー プラットフォーム 作・うまいもんだなあ 冬は、嫌いだ。 寒いと人との距離が遠い気がする。 いつもよりたくさん服を着ているからだろうか。 家から出たくなくなるからだろうか。 それとも色がないから? 一瞬で桃色に染める桜も、紅の絨毯を作る紅葉もない。 冬といえば白銀の世界。まあ、この電車が走る場所に雪なんて積もらないが。 その電車に乗る人間は冬でも夏でも冷たい。死人のように冷めた顔

          11月 活動レポート

          お久しぶりです、大阪芸短文芸部です! アカウントを作ったものの、半年ほど放置していました… 来年度には代が変わるということでこのままでは危ないっ、という思いで久しぶりに活動レポートを更新します笑 11月の活動報告です! 今月からは後期の大テーマを決めて2年生にとって最後の部誌制作。 今回は初めて試みとして作品数、文字数指定なしです!! 一人の部員から生まれる世界観に期待です笑 ちなみに部長はいつも6000字縛りに対して1.2万字ほど書くので今回は削減作業がないのが嬉しい

          11月 活動レポート

          n「やりたいことができるようになる考え方」作・うまいもんだなあ

          こんばんは。深夜です。大阪芸短文芸部です! すごい勢いで作品が届いております! 良い流れでしかない! 全部員よ、この流れに乗れ! ということで、お届けいたします! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 忙しそう。また仕事引き受けたの?よくやるなぁ、いろんなことやってるの、〇〇くらいだよね。どうしてそんなにできるの? こんなふうによく声をかけられるのは実際、忙しそうであり充実しているように見えている証拠だと思っている。 小・中・高校と、その他一般人として生きてき

          n「やりたいことができるようになる考え方」作・うまいもんだなあ

          n「赤い口紅」作・聖辺

          まさかの連続3作! 管理人、めちゃくちゃ驚いております。 noteでは初投稿となる、聖辺から小説作品が届きました。 お楽しみください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 艶やかな金髪に真っ赤な口紅、爪先まで洗礼された美しさ。誰もが美しいと認める彼女が、私は気持ち悪くて仕方ない。 赤い口紅なんて下品だし、まるで男に媚を売るみたいにおしゃれしては街に繰り出してる様は、見てて痛々しい。あの金髪だって偽物で、本来は私みたいに墨みたいな黒髪だったはず。化粧で塗り固められ

          n「赤い口紅」作・聖辺

          n「ささやかな抵抗」作・綾咲希

          こんにちは、あるいはこんばんは。大阪芸短文芸部です。 noteテーマ作品がまた届きました! 綾咲希はエッセイ担当ですね。聞いてみたところ、戯曲は最近書いていないとのこと。いつか読んでみたいですね! 今回もエッセイだそうです。お楽しみください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  「あなたは器用だから、頭結うの自分で出来るでしょう。」 つい先日、専門科目の教授から賜ったお言葉だ。  確かに私は、器用キャラ、ではある。幼い頃から折り紙やあやとり、小学校に上がれば、

          n「ささやかな抵抗」作・綾咲希

          n「彼、もしくは彼女の」作・うまいもんだなあ

          こんばんは!大阪芸短文芸部です。 早速、noteテーマの作品が届きました! 遅筆の管理人からすると、うまいもんだなあって早筆ですごいなあ、と思いますね。 しかも、全部面白いんですよ! ぜひ今回の作品もお楽しみください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝9時に出社する。 夜20時に帰宅して、24時に就寝。 そして朝7時に目覚め、出社する。 僕は5年前にこの生活が始まり、これから30年、40年先も変わることのないルーティンがつづくだろう。仮に結婚して、子供が

          n「彼、もしくは彼女の」作・うまいもんだなあ

          note限定テーマ作品について

          こんにちは!大阪芸短文芸部です。 noteでの作品投稿数を増やすべく、noteテーマを不定期に設定することに致しました! 記念すべき第一回目のテーマは「みせる」です。 あえてひらがなでの表記となっています。 というのも、漢字だけでも、見せる、魅せる、観せる、診せる……などなど、たくさんの書き方があるこの言葉、どう受け取り、どう作り上げるか、全て書き手に任せられています。 どんな作品が出てくるか、乞うご期待ください! 今後、noteテーマ作品のタイトルは、 n「作品タイト

          note限定テーマ作品について

          紫陽花「紫陽花がついた嘘」作・うまいもんだなあ

          こんばんは!7月に入りましたが、まだまだ雨が多くどんよりした気分が続きますね。 そんな気分を吹き飛ばしてくれるであろう、紫陽花作品が届きました! どうぞお楽しみください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「どうすんの、これ」 「えっと、すみません。隣のスタジオから新しいものを。あの、造花…でもいいですか?」 「はあ、わかってねぇなお前。もう帰れよ。今日はラストシーンの撮影はやめだ。」 やってしまった。専門学校を卒業してつまらない脚本を書いてるとき、運良く林

          紫陽花「紫陽花がついた嘘」作・うまいもんだなあ

          「1席」作・うまいもんだなあ

          部員から、初の!自由創作作品が届きました! もっと活発になるといいなあ、と思いながら、お届けいたします! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「どうぞ」の一言が言えない僕は臆病者だろうか。 見るからにぎこちなく歩くおばあさんが満員電車に乗ってきたとき、席を譲るかどうか。そうやって考えているうちにタイミングを逃す。後から後悔する。なんだか悪いことをしているみたいで。 今日も電車に乗っている。それほど混んで無いけど、席は埋まっている。 そして、恐れていたその時が来た

          「1席」作・うまいもんだなあ

          紫陽花「みち」作・綾咲希

          こんにちは。大阪芸短文芸部です。 6月のテーマ「紫陽花(あじさい)」の作品が届きました! 綾咲希の作品です。 どうぞお楽しみください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  ⑩赤バラ、睡蓮、金木犀  伝わる人には伝わるだろう。私の好きな花である。私の好きな花はご覧の通り、紫陽花はない。嫌いな訳ではない、むしろ好きに寄っている、とは思う。しかし好きな花は何ですか?と聞かれて、真っ先に出てくるタイプの花ではない。  小学校5年生の時に、鎌倉見学という行事があった。

          紫陽花「みち」作・綾咲希

          紫陽花「ハンカチ」作・うまいもんだなあ

          こんにちは。大阪芸短文芸部です。 6月のテーマ「紫陽花(あじさい)」の作品が届きました! うまいもんだなあの作品です。 どうぞお楽しみください! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「いてっ」 雨上がりのよく晴れた日。足を滑らして道の真ん中でずっこけた。運の悪いことに水たまりに手をついた。 「あーー!もう…サイアク」 「大丈夫ですか?」 後ろから声がした。振り向くと、白いワンピースを着て麦わら帽子をかぶった絵の中から出てきたようなきれいな女性が手を差し伸べてく

          紫陽花「ハンカチ」作・うまいもんだなあ

          6月活動レポート

          こんにちは。大阪芸短文芸部です。 文芸部では月に一度、文章作品を制作する活動日があります。今月からその様子をお伝え していこうと思います! 今回は、6月ということで「紫陽花(あじさい)」をテーマに文を書いていきます。 ジャンルは問いません。花のなかでも珍しい見た目や、美しい漢字をテーマにした小説。 近くに咲いている様子を描くエッセイ。紫陽花は梅雨の花というイメージが強いですが、夏の季語でもあります。初夏の訪れを感じる俳句もいいですね。 緊急事態宣言下ということもあり、感想会

          6月活動レポート

          新入生特集

          こんにちは!大阪芸短文芸部です! 新歓期間も終わり、文芸部には新入部員が2名入ってくれました! 今回は、そんな期待の新人たちをご紹介致します。 まずは1人目、五六九 です。 五六 九(ふかぼり あまた)と申します。 五六でふかぼりって嘘みたいな読みですが、実際に日本に存在する苗字です。 あまたは九の読みを検索したら出てきます。 見るのも書くのも 主にサスペンス、推理系を好みます。 長編作品を書きたいと思っていますが、 短編作品もどんどん 生み出していきたいです。 2人目