我が家のドイツ滞在記
ドイツ到着、早速ハプニング
2019年、3月某日。ドイツフランクフルトへ降り立った我家。
少し手間取ったものの予約していた車のドライバーさんと合流して、空港から1時間走ること、これから暮らすカールスルーエの街に到着しました。
車窓から見る夕日に照らされた町は美しく、4月の清々しい空気に、これからの生活への期待で膨らんで、観光気分でわくわく。
しばらくの間は、あらかじめ日本で予約してきた仮住まいの家に住む予定です。この分なら荷物を置いたら少しお散歩して町の様子を見れるかなと考えていた矢先、メールをチェックしていた夫曰く、予定していた宿が勝手に変更されており、違う部屋に行けというメールが来ているというではありませんか。
オフィスはすでに閉まっており電話をしても繋がらないので交渉する余地もなく、仕方なく鍵を受け取りに指示された閉まっているオフィスへ向かいました。オフィスの外に鍵を受け渡す機械が置いてあったものの、無人機にいくらコードを入力しても、鍵が出てこない・・・・・!
マシンの回答は「あなたのお部屋は3時まで使えません。」
………今は6時ですが…
あちこちに電話したものの、責任者はいないわ、別ホテルを抑えようにも空きがないわの、八方塞がり。この大荷物でどうなるのかと思った所で、ようやく宿の担当者と電話が繋がりました。
今からオフィスへ行くから待っていろ、ということに。
気候が良くて良かった、真冬だったらシャレにならないところでした。
ほっとしたのも束の間、ここまで運んでくれて一緒に待ってくれていたドライバーさんに、「次の仕事があるので、大変申し訳ないが降りてくれ」と言われ、時間切れで宿のオフィスの前に放り出される格好に。
ドライバーさんが手伝ってくれたものの、夜の帳が降りてきている大通りを、寝ている6歳娘、8歳兄、スーツケース5個、バイオリン二台を向こう側へ夫と私で渡すのは至難の業で、寝ていた娘を最後無人のバスに1人残していたら、「No no no , it‘s dangerous…(危ないよ)」と真剣に言われたことが、あぁ日本の感覚でいてはいけないなと、身が引き締まる思いでした。
とにかく担当者が来るまで、しまってるオフィスの入り口の綺麗とは言えない階段に座って、大荷物とバイオリンを守りながら、寝起きで泣きまくりの娘を膝に抱き、慰めつつ待つことに。
何このジプシースタイル は?!
これが我家のドイツ生活の始まりでした。
<つづく>