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ラーメン4.0@開業日記⑭他店舗視察 横濱家編

今回は他店舗視察第4弾で横濱家さんについて書いていこうと思います。ラーメン4.0目線で横濱家さんを見るとどうなるのでしょうか?そもそもラーメン4.0って何?という方は過去のノートを確認お願いします。

他店舗視察横濱家編

味 豚骨(家系)

コンセプト 大型の店舗で客席がかなりゆったりめに作られています。家系のお店感はゼロですが家族やカップルでも入りやすい作りになっています。カウンターも多いので一人でも入れます。

予想客単価 昼800円~900円 夜1000円~1200円

QSCAチェック

各5点20点満点 各項目の説明は他店舗視察第一弾で詳しく説明してますのでそちらをご確認ください。

Q(クオリティー) 3点

今回はノーマルのラーメンを頂きました。コテコテの家系を想像していくとがっかりするかもしれません。大型店舗らしくファミリー向けに振っているので誰でも食べやすく設計してあります。

S(サービス) 3点

サービスについては可もなく不可もなくといった感じでした。ここはコンセプト決めと大きくかかわってくるので既存のラーメン屋さんはしょうがないなと思うのですが、本当に勿体ないなといつも感じます。特に大型店舗は味で勝負しないのでここを疎かにすると新しいサービスが出てきたときに売り上げの確保が難しいです大型店はここを常に5点である必要があると思います。

C(クレンリネス) 4点

最近のラーメン屋さんで清潔感が無いお店を探すほうが難しいです。ただ、横濱家さんは20年近く営業されているので、日々清掃を心掛けていないと清潔さを維持していくのは難しいと思うのでさすがだなと思いました。

A(アトモスフィア) 4点

雰囲気はいいと思います。ゆったりとした店舗なので元気よく接客するよりも一人一人丁寧に接客しているのも分かったので、そこは良いかなとおもいました。ただ、もう一歩コンセプトを決めてしっかりと共有するともっと雰囲気はよくなると思います。例えば、お店全体の雰囲気はゆったりしているので絶対に走らずにゆっくりとした接客を心掛ける、ホールの人は常にお店の中を周回して各テーブルをみてお水の補給をしたり、細かいサービスをする。お見送りのときに0.5秒の時間をプレゼントする。などなど、主に高単価の飲食店がやっているサービスですが、横濱家の雰囲気とマッチすると思います。

総評 14点

今回の横濱家さんですが、現在の雰囲気はいいのでもう一歩突っ込んでお店の空間作りをしてみたら面白いなと感じました。特に高単価の飲食店がやっているサービスが有効そうだったのでうまく組み合わせれば顧客満足度はさらに上がると思います。個人的に気になったところを2点ほど。

一点目は メニューの少なさ

大型店舗は総じてメニューが多い傾向にあります。ファミリー層がメインですし、いろいろな層を取り込まないといけないので自然とメニューは増えていきます。ただ、横濱家さんは狙ってだと思いますが、ほかの大型店舗と比べるとメニュー数が少ないです。メリットとして、お客様が決めやすい、主力商品が分かりやすい、在庫ロスのリスクが少ないなどのメリットがあります。これは一つの発見で、おそらくここの経営陣の人はラーメン屋さんにおいては多くのメニューは必要ない(ラーメンを食べに来ているから)と振り切って経営されているのだと思います。

二点目は 常に満席にならない

大型店舗でも満席になってしまうラーメン店もありますが、横濱家さんは狙って満席にならないようにしているのではないかと考えています。メニューの少なさと連動してくるのですが、ターゲットを絞って集客することである程度客数を想定して、常に空席を作っておく(ガラガラというわけではない)こうすることによって、メインターゲットであるファミリー層に安心感を与えることができます。「横濱家に行けば席があり、定番のラーメンがある」というイメージを作れます。これを20年以上前から実践しているとしたら凄いですよね。今は情報があり分析できますが何もないところからこの発想でラーメン店を経営されているとしたらちょっと勝てる気がしません(笑)ちなみにこの「5~8割くらいの稼働率をキープして常に空いている安心感を与える」というのは駐車場のタイムズさんがやっている経営方針でもあります。興味がある人はググってみてください。

それではまた明日!!今日はこれから忘年会ですので早めの更新になりました(笑)

明日は「低単価飲食店で0.5~1秒をお客様にプレゼントするには」をテーマに書いていこうと思います。

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