5/15 江田島での研修
西中国山地自然史研究会では、学生向けプログラムの受け入れを行っています。お隣安芸高田市で同じく学生向けプログラムの受け入れを行なっている「イニアビ農園」の方々と一緒に江田島で活動されているFUUDO(フウド)の後藤俊さんの元へ行ってまいりました。
プログラムの最初は、ビーチクリーンです。グループに分かれて漂着したゴミを拾っていきます。わいわい話しながら楽しく拾う一方で、予想以上のプラごみに驚きました。何のゴミなのか、どこから流れてくるのか、海の環境問題について考えさせられます。30分ほど活動したあとは全体で集まり、どんなゴミが落ちていたか、何を感じたり、考えたか感想をシェアし、後藤さんから海ゴミの問題について解説がありました。わずか30分でも袋一杯のゴミが集まり、問題の大きさを実感します。
お昼ご飯は江田島の海の幸が味わえる「えたじま新鮮市場 あまも」へ。豊富なメニューの中から海鮮丼を選びました。どれのネタも新鮮で美味しいです。賑わいがあり、島の雰囲気が漂う心地のいい空間でした。
午後からは、FUUDO(フウド)の活動拠点で万華鏡作りのワークショップです。とてもカラフルな建物で驚きましたが、FUUDO(フウド)のコンセプトをデザイナーさんに伝え、それを表現してもらったそうです。2階に上がり、海が見える開放的なスペースで体験しました。
この万華鏡は、ビーチで拾ったプラごみを入れて作ります。切り方や大きさを変えたり、貝を入れたり、ガラスなんかも入れてみたり。それぞれの個性が溢れて、とても面白いです。作っている間も海ゴミに触れ、午前のビーチクリーンや海ゴミについて自然と考えが巡ります。ただ楽しいだけで終わらない、素晴らしい体験でした。
最後に、後藤さんがいつも高校生を相手に話されていることを聞きました。自身の人生を振り返り、転機や想い、島へ移住したきっかけなど、後藤さんの熱さが伝わって、聞き手をエンパワメントするようなお話でした。「人生はRPG」という言葉が出て、自身の活動を情熱的に、かつ楽しみながらされていることが伝わってきました。
1日のプログラムを通して感じたことは、メッセージの「シンプルさ」でした。海の環境問題は複雑で大きいものですが、参加者に全てを伝えようとしないことで、強く、ダイレクトに届くようなプログラムだと実感しました。里山も様々な問題を抱えています。茅プロでは茅の刈り手をどう増やしていくか悩んでいるところです。色々な方に関わってもらうには、まずは、伝えたいことを整理し、メッセージのシンプルさを意識して、参加者にしっかり届くようなプログラムを作っていこうと思います。
快く受け入れてくださった後藤俊さん、FUUDO(フウド)のみなさん、貴重な体験をありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?