芸北茅プロ日記

広島県の北広島町を中心に、草原・里山保全、茅葺き文化の継承を目指して、「芸北茅プロジェクト」を行っています。 日々の作業の様子や活動をNPO法人 西中国山地自然史研究会の若手スタッフが発信していきます。

芸北茅プロ日記

広島県の北広島町を中心に、草原・里山保全、茅葺き文化の継承を目指して、「芸北茅プロジェクト」を行っています。 日々の作業の様子や活動をNPO法人 西中国山地自然史研究会の若手スタッフが発信していきます。

最近の記事

茅倉庫の整理

 現在使用している倉庫の収容数を増やすべく、倉庫の中を整理しました。 元々は、鋼管パイプを組んでいるものに茅を括りつけて、立てて保管していたものを解体し、平積みできるように作り変えました。 まずは、茅をよけ、鋼管をバラしていきます。1人だと中々大変でした。 バラした鋼管は使わず、今度は木材で土台を作っていきます。20cm角のスギを土台に、垂木、野地板で作りました。床から50cmほど浮かして、通気性を保っています。 全長15m、全幅2mのものを作り、この上に平積みしていき

    • 10/21, 22 地球環境基金 第2回 若手プロジェクトリーダー研修

       第2回となる若手PL研修に参加してきました。 今回は、プロジェクトリーダーとして働く中で、自分自身をどう扱っていくか、どんなキャリアを築いていくか、自分自身と向き合い、内省するような内容の研修を受けました。  1日目は、具体的な手法やテクニックを学びました。前半では、社会課題の性質、構造、NPOと営利企業の違いといったプロジェクトの外部環境を整理し、その上で、キャリアデザインをどうするか、現在の立ち位置や自己成長を実現するためのサイクルなどを学びました。講師の方が言って

      • 茅刈りコンパ、「茅コン」を開催します!

        「茅コン」とは、その名の通り茅刈りをするコンパです! 草原という開放的な空間で共同作業をすることで、普段とは違った人と人との交流が生まれます。昼は一緒に働いて、夜は一緒にご飯を食べて、朝は一緒に散歩する。ゆったりと、草原や田舎の景観を楽しみながら、その場の出会いを大切に過ごしませんか?素敵なあなたのご参加をお待ちしています! 申し込みフォーム  Google forms:https://forms.gle/D9KKDznkGGPKYNC1A 【 日時 】 2024年11月

        • 8/30 - 9/1 カヤマル2024@美山に参加してきました

          8/30から9/1の2泊3日で、カヤマル2024@美山に参加してきました。  京都府の美山町へお邪魔し、茅葺きの体験会と新築の茅葺き住宅を見学させていただきました。台風の影響もあり、天気が不安定でしたが、無事に作業を行うことができました。  茅葺き体験では、茅葺き職人が建てた築15年目になる新築の茅葺き住宅の葺替えを手伝わせてもらい、今回が新築以来初の葺替えだったそうです。葺替えと言っても完全に屋根を新しくする訳ではなく、「差し茅」と呼ばれる補修作業で、職人の方々に指導し

          草原を案内してきました

          広島修道大学人間環境学部の白石先生をご案内しました。 熊本の阿蘇で草原保全管理作業の継続課題や、管理のための会計、入会の慣習について調査、研究されている方で、そういった視点から芸北の草原を見ていただきました。 今回は、霧ヶ谷湿原、千町原、雲月山、茅金市場の倉庫といった、いずれも地域住民やボランティアと協力しながら保全や管理を行なっている場所を案内しました。他地域の体制や芸北の地域性、現状など情報交換しながら回り、今後、芸北の草原でも研究をしてみたいとの声をいただき嬉しい限り

          草原を案内してきました

          茅場のいきもの調査へ!

          茅プロをすすめる上で、「どんな生物が生育・生息しているのか」は大切な視点です。(目的参照) いきものの専門家だけでなく、学生や住民、ボランティアでも調査できるしくみをつくりたい、と考え調査の調査を行いました。 西中国山地自然史研究会の専門員(動物・植物)とスタッフ5名で、1日かけて千町原の2カ所に入りました。(PLは別の場所で研修のため不在) 茅場といっても、ススキが株立ちしているところ、ススキは少なく湿地になっているところ、ノイバラが多いところ、など環境が少しづつ違いま

          茅場のいきもの調査へ!

          7/3,4 地球環境基金 第1回 若手プロジェクトリーダー研修

           地球環境基金主催の「若手プロジェクトリーダー研修」に参加するため、神奈川県川崎市へ行ってまいりました。3年間で全9回(3回/年度)あり、今回はその第1回目です。  当会と同じように、地球環境基金から助成を受けている団体の中で、若手PL(プロジェクトリーダー) 枠を受けている団体のスタッフが日本全国から集まり、各期ごとに研修を受けます。 ↓↓ 若手PL研修について↓↓ 今回が初参加の11期生は、 「自分自身の強みとキャリア形成を考える」 「プロジェクト3年間の目標と計画を

          7/3,4 地球環境基金 第1回 若手プロジェクトリーダー研修

          5/30 美濃地屋敷の見学

          今回は、芸北中学校の授業に同行し、島根県益田市へ。茅葺き屋根が保存されている美濃地屋敷をガイドさんに案内していただきました。 間取りや部屋の使い方、当時の暮らしぶりなどをお話を聞きました。学生もメモをとりながら見て周ります。なかでも一番驚いたのは、隠し部屋です。襖を開けると2階につづく階段が現れました。大事な会議やお客さんを招いた際に利用したそうです。 この美濃地屋敷は元々、この辺りでたたら業を営んでいた大庄屋のものだそうで、広く厚く茅が葺かれています。その数はなんと約6

          5/30 美濃地屋敷の見学

          7/9 令和6年度 第1回芸北茅プロジェクト実行委員会会議

          今日は、第1回芸北茅プロジェクト実行委員会の会議でした。会長、副会長、監査も無事に選出され、R6年度の茅プロも始動です。 報告の前に少しお時間をいただき、実行委員会のみなさまに改めて「芸北茅プロジェクト」について説明させていただきました。プロジェクトの背景や目指すものを共有し、足並みを揃えることが出来たと思います。 実行委員会や地域の方々の力をお借りしながら、茅プロの拡大に向けて努めていきます。

          7/9 令和6年度 第1回芸北茅プロジェクト実行委員会会議

          5/15 江田島での研修

          西中国山地自然史研究会では、学生向けプログラムの受け入れを行っています。お隣安芸高田市で同じく学生向けプログラムの受け入れを行なっている「イニアビ農園」の方々と一緒に江田島で活動されているFUUDO(フウド)の後藤俊さんの元へ行ってまいりました。  プログラムの最初は、ビーチクリーンです。グループに分かれて漂着したゴミを拾っていきます。わいわい話しながら楽しく拾う一方で、予想以上のプラごみに驚きました。何のゴミなのか、どこから流れてくるのか、海の環境問題について考えさせられ

          5/15 江田島での研修

          C.W.T(コミュニティワーカートレーニング)「会議を10倍楽しむための実践講座」

           随分時間が経ってしまってますが、4/6,7日の2日間で行われてた研修に参加してきたので、そのレポートを載せます。  第30回目の開催になるC.W.Tですが、そもそもコミュニティワーカーとは、"地域を元気にする仕掛け人"のこと。つまり、地域課題やSDGsの達成に向けた、参画・協働促進のためのキーパーソンのことで、C.W.Tの背景にはそういった人材の育成という目的があります。今回の研修では、主に、会議などの場で求められるファシリテーションスキルについて学んできました。  最

          C.W.T(コミュニティワーカートレーニング)「会議を10倍楽しむための実践講座」

          【芸北茅プロジェクト】2024年度スタート!

          2015年に事業が始まって9年目に突入した茅プロですが、今年度から3年間(予定)、地球環境基金に助成をいただくことになりました。 いままでは、小さな規模で着実に進めてきましたが、今年度から、もう少し規模を広げてみようと試みています。 まずは、日々の作業や近況などをこまめに情報発信するところから頑張っていきます! ↓↓ 芸北茅プロジェクトのパンフレット ↓↓

          【芸北茅プロジェクト】2024年度スタート!