人生は戦いである
人口も経済力も縮小する日本社会では共創共栄などほぼ不可能で、ビジネスだけでなく、どの文化芸術ジャンルも互いのパイを奪い合うことになります。極論ですが、例えば読書人口を増やそうという運動は他の芸術活動の金や人を奪う行為と解釈できます。限られた、そしてどんどん減っていく市場という環境において、どこかが伸びればどこかが衰退するのは必然です。
そのため綺麗事を言おうが戦いであり、奪い合いです。昔の文化人がこれ以上豊かになってどうすると言っていましたが、豊かでない社会は当然縮小傾向に入り、受容者の奪い合いになるのです。「あれもこれも」から「あれかこれか」になるので。
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