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ラテン語しか話せないカフェ☕️

英国の絵画史はスポッと不自然なほどに穴が開く時期があります。17世紀半ばのファン・ダイクの天下から100年の間、英国美術が特別に語られることはほぼありません。あまりにもファン・ダイクの影響が強過ぎたのです。

後進を根絶やしにするのが真の才能だと思うので、ファン・ダイクは偉大だと思いますが、その100年後、徐々に英国の画家として面白い才能が出てきます。その中の一人、ウィリアム・ホガースは皮肉や毒を含んだ風刺画として登場してきます。

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犬のパグが大好きだったようで、パグ愛のエピソードが豊富に残っている

風俗画はオランダのそれのようにもうちょっと上品で愛らしいものかと思いきや、ホガースのそれは虚栄を暴いたりと辛辣な視線を感じます。それがまさに英国的と言えそうなくらい特徴的です。どうしてそのような表現になったかの少なくない一因として、父親の存在が挙げられるかもしれません。

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