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飛んでエル・エスコリアル🇪🇸

理由は分からないですが、世界史の教科書でフェリペ二世についての記述を見て、一目ぼれしてしまいました。あの顎ではなく、別名書類王というところです。

彼は大王国の君主としてアメリカ大陸、ヨーロッパ、フィリピンなどアジア植民地、そしてポルトガル併合によって現在のブラジルまで支配下に置きましたが、ほとんど遠征に出ることはありませんでした。

マドリード近郊エル・エスコリアルに建てた宮殿兼修道院から、文字通り全世界に指令を出していたようです。

外観

世界から届くメッセージをそこで読んで、指令を書いて世界に伝えるということで書類王のあだ名がつきました。

フェリペ二世のカトリックの盟主であるという自覚と、超の付く有能官吏たちに支えられそのような荒業ができていたようですが、当然王が死んだら機能不全に陥り、その後の没落は教科書通りです。

ということでマドリードからバスで一時間。荒野を抜けてエル・エスコリアルに向かいます。

この街は宮殿のおかげで王家にとって重要な聖地でもあり、そのせいもあって高級住宅地のような心地よい静けさがありました。人であふれた観光地マドリードとは違ってハイクラスな雰囲気がしますし、実際に高級住宅地でした。

ルネサンス様式 要塞かと思う冷たさ

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