供養2
『映画芸術』という雑誌は毎年末に「ベスト&ワースト映画10」という、日本の芸術系雑誌で最も面白く価値のある企画をやっていますが、美術でこれをやったらその雑誌は色々終わりそうです。
昔から内容の批判がなく宣伝だけ。このことが日本の展覧会と現代美術界隈の問題だと言われてきましたが、結果的に先人たちはそのような場を作ることに躊躇ってきましたし、今ではジャンル自体が縮小し皆顔見知りだったりするので、強く言えないのが当たり前になってしまいました。
一見すると批判がない「やさしい世界」であり上品に思えますが、どうしてもファシズム的というか、異質や鬱陶しさを排除した上での清浄に近いです。それくらい業界に余裕がないことの表れでしょう。
では続きを。
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