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啓蒙と選民

英国の公立美術館は常設展は無料ですが、展覧会は円安もあって5000円しますし図録は1万円を超えます。これは現地人から見ても安くはない価格設定です。そしてなによりはっきり常設展と企画展で「来る人」が違います。見た目も雰囲気も違うなど、まさに美術館が階級視覚化装置として今も機能しているのです。この辺りを無視して英国の美術館は無料で素晴らしい!(常設展自体の質が高くてそれだけでも満足はできるが)というのはなんだかなぁと日頃から思います。

ジョルジョーネ《眠るヴィーナス》

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