卒展ささめごと

卒展の展示は毎年多くの人が訪れ、少なくない数の作品がSNSにて拡散されて、とお祭り騒ぎになります。ひと月ほど経つと落ち着いて色々考えることができると思い雑文を。

やはり卒業生の親が来るという話になります。大学や、藝大なら東京都美術館に展示されるということで、一応の晴れ舞台です。ということで親が（少々おめかしして）やってきます。

「あなたが〇〇さん？かねがね話は聞いています」的な挨拶を私もいくつか受けました。この親にしてこの娘（息子）あり、という感想がほとんどですが、全く雰囲気が異なる場合もあり、答え合わせ的な面白さがあります。

そのような華やかな社交だけではなく、いくつかの悲劇も聞いたのでその話を書こうかと。親がワクワク楽しみに来て、いざ自慢の子供の作品を観て「理解できなかった」際の困惑についてです。