KANTOKU@創作の設定を垂れ流す人

作家志望のまま社会人に 作品書いたり読んだ本の感想書いたり 知的にふざけていきたいです。 SF・歴史好き

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【おすすめ本】最近読んで面白かった10冊【ジャンル不問】

1.『在野と独学の近代』 中公新書 志村 真幸 「進化論」のダーウィンや「資本論」のマルクスは、大学などの研究機関には所属していなかった。では大学に頼らず、在野で独学に打ちこむ道とはどんな道だろう――。本書は、南方熊楠を軸にイギリスと日本の独学者たちに注目するという独創的な切り口から独学を捉える。さらに郵便・辞書・雑誌・図書館といった「知」のインフラやシステムにも着目。100年以上前の生き生きとした「知」のネットワークが浮かび上がっていく。  南方熊楠もマルクスも、卒論を

    • 小説『無原罪の一夜の宿』

      『ねえ、1週間会えてないからソワソワしてるの私だけ?』 『なんで近くに住んでるのに2週間おきにしか会ってくれないの?もっとシフト合わせてよ、かーくん』  あんなに付き合えたことが嬉しかったのに。 勝司はもうめんどくさくなって、スマホをベッドに放り投げた。通知音が鳴り、既読をつけないよう覗き見していた彼女からのLINEにまた未読が溜まる。別にほったらかしにしている訳じゃないし、たまのデートやプレゼントにはしっかり金をかけているつもりだ。それなのに一体何が不満なんだろう。 『

      • 【聖地巡礼】『成瀬は天下を取りにいく』膳所紀行(2024年10月27日)

          「わたしはこの日曜日を成瀬に捧げようと思う。」 滋賀県はJR膳所《ぜぜ》駅に降り立った時、私はふと思った。時刻は午前10:00。後に振りかえると、移動時間も考えてこの時間がベストケースであったと言えよう。 『成瀬は天下を取りに行く』(2023.新潮社)は宮島未奈先生による小説作品である。常識破りな女子中学生・成瀬あかりが突拍子もない行動で周りを巻き込んでいく様子が痛快で面白い。彼女を取り巻く人々から、章ごとに別の人物からの視点に置き換わっており、その書き分けは素晴らし

        • 【自己紹介】創作の種を公開します。

          はじめまして。KANTOKUと申します。 社会人3年目ですが現在は転職活動中。そんな中、「あれ?そういえば俺はずっと作家になりたかったんだよな……?」と本来の自分を思い出し、ひとまずアウトプットしなきゃ!ということでnoteをやってみました。 実はアカウントを数年前に作ったままほったらかしだった訳ですが、創作は本や映画や漫画を摂取するインプットだけでなく、日頃少しずつでも何か吐き出すアウトプットも大事だと気付いたのです。まだまだ当アカウントは試行錯誤でテーマもバラバラですが

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        • 【映画・読書感想】
          5本
        • 【小説作品】短編他
          9本
        • 【エッセイ、のようなもの】
          2本
        • 【ゆるい学問まとめ】歴天
          6本

        記事

          「手越くんイッテQ復帰おめでとう」イッテQと私のメディア論

           「Vineとブライアン」「シーブリーズの蓋交換」「君の名は。」「リュックサックにハングルの名札付けたJK」「ポケモンGO」……。 これらを聞いて、ある特定の世代は強烈な懐かしさを感じるのではないだろうか。「2016年」を高校生として過ごした私の中にある原風景だ。 「SMAP解散」「ベッキー不倫騒動」「ピコ太郎」「トランプvsヒラリー」「安倍マリオ」 といった世相の中に、私の個人史としてハッキリと思い出せる。そして欠かす事が出来ないのが「イッテQ」の記憶なのである。

          「手越くんイッテQ復帰おめでとう」イッテQと私のメディア論

          【エッセイ】帰省録 ~会社休職したこと言い出せず12時間かけて電車で帰省する話~

           一瞬で帰省できてしまうのが怖くて、新幹線ではなく在来線で12時間かけて帰った。 東京から実家のある神戸までは、小田原・熱海・三島・静岡・掛川・豊橋……。乗り換えをするたびに空模様が変わり、駅舎に草が生えたり海が見え、車内のJKの会話は谷のあるイントネーションに変わっていきながら落ち着いた故郷の言葉へと近づいていく。 昼12時に出発して夜22時に米原駅へと降り立ち、オレンジから青色に変わったJRの駅名表示を見て僕は息を吐いた。 それは長い一日の移動が終わる安堵でもあり、ちょ

          【エッセイ】帰省録 ~会社休職したこと言い出せず12時間かけて電車で帰省する話~

          【未来予想してみた】200年後の太陽系経済圏④23世紀の地球社会 【小説の種】

           この記事では、2210年現在での地球社会について解説します。 ここまでのシリーズで地球外の設定は下記記事からご覧ください。 国際情勢2210年現在地球総人口は約50億人、TPEZ(第三惑星経済圏)に住む宇宙生活者は約100万人程度だ。そして、地球以外の天体・人工天体に存在する国家は32か国、地球上の国家は241か国である。 地球全体の統一政体国家は未だ存在せず、経済協力を図った地域共同体であっても政治的統合が成功した例はほぼ存在しない。 主権国家の数は1960年代から8

          【未来予想してみた】200年後の太陽系経済圏④23世紀の地球社会 【小説の種】

          【歴史創作】中央アフリカ帝国皇帝ヨハン・バルトロメウ・ムベンベ1世【架空wiki】

          概要ヨハン・バルトロメウ・ムベンベ(Johann Barthélemy Mubambie)はムベンベ朝中央アフリカ帝国初代皇帝。中央アフリカの独立と発展に尽力すると共に、同国独特の帝政形態を成立させた。25年間の治世の中で、年平均GDP15%増にも及ぶ経済発展とアフリカの政治統合への動きを加速させた。また、ヒップホップや前衛芸術などのサブカルチャーの保護者としての評価も高い。 生涯生誕 ヨハンは1921年、当時のフランス領赤道アフリカ、ウバンギ・シャリ内のボサンゴアでコ

          【歴史創作】中央アフリカ帝国皇帝ヨハン・バルトロメウ・ムベンベ1世【架空wiki】

          SF短編:「青春ってコスパ悪いよね」

          ……そう言うと、親の世代はなんか異常なほどムキになって反論する。 「今しかない経験を大切にしろ!」 「量子テレパス使うな!液晶のスマホ触れ!」「TikTok見ろ!」 などなど典型的な老害の発言が飛び出す。 でも同級生に訊いてみると、僕も含め大半が同意してくれるだろう。 光舞(てるま)は溜め息を吐きながら、パック詰めされたゼリーを指差した。 「青春、これじゃダメなわけ?」 「だから私はそんなの本物の青春じゃないって言ってんの!」 ショートカットの女子が、テルマの机を叩いた。

          SF短編:「青春ってコスパ悪いよね」

          【文章トレーニング】アニメを小説文にする訓練:伝説の『ヴィンランド・サガ』シーズン1 第24話を書く

           「10年以上かけても俺を殺せねえお前は、 ようするにボンクラだってことさ」 父親を殺した男は、そう呟いた。 青年は雪の上に屈した。膝をついた雪から伝わる冷たい感触。散々に殴られて腫れた顔。 凍てつく風。青年の五感はその全てを遮り、ただ憎しみだけを感じている。満身創痍のボサボサの髪から覗く、ぎらぎらとした瞳だけがまっすぐに父の敵を見ていた。 「うるせえ! アシェラッド、俺はお前を絶対に殺してやる!」 トルフィンの口をついて出てくるのはそんな悪罵ばかりだった。殺す。殺し

          【文章トレーニング】アニメを小説文にする訓練:伝説の『ヴィンランド・サガ』シーズン1 第24話を書く

          ショートショート:石炭弁当🍱

          「ふむ……このままではエネルギーが枯渇してしまう。」 N博士は7本目の脚を慎重にいじりながら考え込んでいた。 「どういう事ですか?博士。石炭資源はまだまだ大量にあると思われますが」 助手が触手を撫でて疑問を表明する。 「過去の文明を築いていた種族ホモサピエンスが蓄積した遺跡が消滅しそうなのだよ。」 博士は、現在の地球ではかつての生活様式が過去の遺物となった様子を語った。 高度な情報化社会は崩壊し、文明を担う種族は代替わりを果たした。 そして食文化の変化とともに、皆が自炊を

          ショートショート:石炭弁当🍱

          【未来予想してみた】200年後の太陽系経済圏③深部太陽系 【小説の種】

           今回は木星より遠くの天体について書いていきます。 木星 太陽系最大の天体である木星は、核融合発電に必要な重水素やヘリウム3の主要産地の一つである。 木星軌道上1万kmには採集母艦「ユピテル7」は多数の無人機を搭載し、木星表面からガスを採取・精錬して地球への輸送機を飛ばしている。 ユピテル7では約800人が滞在。全長約1kmの宇宙船で、小規模な居住空間も備えている。 ここは人類が定住している地点としては最果ての地であり、「人類文明の辺境」とも呼ばれる。 ただし高重力と強い

          【未来予想してみた】200年後の太陽系経済圏③深部太陽系 【小説の種】

          【未来予想】200年後の太陽系経済圏②太陽近縁天体 【無害な空想】

          23世紀の未来予想、今回は太陽・水星・金星・小惑星帯です。 太陽  かつて20世紀の科学者ニコライ・カルダシェフは、人類文明をそのエネルギー消費量によって発展段階を分けた。(カルダシェフスケール) その指標によれば、2210年現在の文明レベルはタイプ1.3であると考えられる。(産業革命時はタイプ0、情報革命時の21世紀初頭はタイプ0.7相当) 「惑星全体のエネルギーを利用・制御できる惑星文明」であるタイプ1には達したとされるが、 「母星の恒星エネルギーを全て利用できる恒星

          【未来予想】200年後の太陽系経済圏②太陽近縁天体 【無害な空想】

          【未来予想】200年後の太陽系経済圏 【無害な空想】

           今回は頭の準備運動として、人類の宇宙進出が盛んになった2200年代 (23世紀)の太陽系について、妄想全開で書き留めていきたいと思います。 地球軌道圏 人類の宇宙時代開闢を知らせた20世紀のスプートニク1号の打ち上げ以来、長らく宇宙開発は国家の威信と見栄を採算性度外視で発揚するものだった。しかし、2020~30年代にかけて米・墨・中・印・日・韓・仏、続けて南ア・ナイジェリア等の民間企業を中心とした宇宙ビジネスが勃興した。 2200年代の今日においては、観光・医療研究・運輸

          【未来予想】200年後の太陽系経済圏 【無害な空想】

          【夢】メモ:将来、自分の家に飾りたい絵・美術作品

          玄関リビングルーム 書斎 寝室 廊下

          【夢】メモ:将来、自分の家に飾りたい絵・美術作品

          最近毎日これ。3,4時くらいまで眠れない。 12時頃起床してる。

          最近毎日これ。3,4時くらいまで眠れない。 12時頃起床してる。