【出てきた預金通帳】

友人ん家ちでこんなことがあったそうである・・・

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ある日のことである。友人が居間でパソコンを弄っていると、直ぐ後ろの襖を開けて中を整理していた奥さんが何かを見付けたのだという。

「チョッとあなた❗️こんなんが出て来たんだけど・・」

そう言いながら差し出したのは、一通の〈預金通帳〉であった。

「これ、おじいちゃんの通帳よ❗️お金が入ってるのよ。見てぇ」

「えぇ❓️親父の通帳は葬儀のあと全部整理したんじゃなかったかぁ❓️死んだ人の口座は放っておくとお金が下せなくなるとかで」

「うん、そんなんだけど、この定期預金だけが残ってたのよ・・見てぇ、50万あるのよ」

「えぇっ❗️50万❗️」

「うん、 486.408円・・定期預金だわ」

「・・これ、７年くらい放ったらかしだったってことになるよなぁ」

「うん」

「大丈夫かぁ❓️なんかの間違いとか、時効だから消滅したとかいうんじゃないだろうなぁ」

「あたし、あした銀行に行って訊いてみるわ」

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次の日、銀行に行って来た奥さんが嬉しそうに伝えた。

「あなた❗️大丈夫だって❗️お金入ってるよ❗️只、あなたが窓口に行かなきゃお金を下ろせないんだって❗️」

「おぉ～なんぼでも行く行く❗️」

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そんなことを嬉しそうに話してくれた友人なのだが、多少の妬みを感じるだけで、僕はチッとも嬉しくないのであった。

ウチにも何か〈お宝〉が眠っていないかなぁ・・・