【免許証の更新】 8 プチフルート 2024年11月22日 03:47 運転免許証の更新に行ってきた。5年前もそうだったのだが、僕は〈大型免許〉を持っているので、今回も「深視力検査」を受けなければならない。「深視力検査」というのは、物体と物体との前後の距離感を、的確に認識出来るかどうかを検査するというものだ。検査機械の中を覗くと、川の字のように、黒い棒が縦に3本立っている。3本の中の真ん中の棒だけが前後に動いているのだが、その棒が左右の棒と横一列に並んだ瞬間に右親指でボタンを押して知らせなければならないのだ。これが出来ないと、例えばバスを運転している時に、大きな車体と、外の壁とか電柱とかの距離を、より正しく認識することが出来ないということになるのだ。ところがこの検査が結構厄介なのである。「深視力検査」を経験した人に訊けば必ずそう言うだろう。さて・・・愈々いよいよ僕の順番が回ってきた・・・・・先ずは普通の視力検査だ・・なんなく合格。さぁ、「深視力検査」がスタートした・・ドキドキドキドキ・・・「・・・カチッ・・・・カチッ・・・カチッ・・・」真ん中に来たと思ったところで、僕は3回連続でボタンを押した・・「はい、いいですよ❗️」なんと、アッと言う間に合格したのだ❗️〈はぁ~~良かった❗️案ずるより生むが易しかぁ〉・・・であった。しかし問題は顔写真の写り具合である。毎度ヘドが出そうなくらい不細工に写ってしまうのだ。今日こそは絵になる写真を撮って貰おうと、目一杯に口角を上げて写ってやったのだ。けれども、受け取った新しい免許証の中の僕ときたら、口は〈へ〉の字、被っていた帽子でペッタンコになった頭髪は坊主頭の如き・・・丸で受刑者じゃないか・・・トホホ ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #エッセイ #毎日note #イラスト #短編 #面白い話 #適性検査 #視力検査 #顔写真 #免許の更新 8