【指圧①】

僕がまだ20代の頃である。先輩に〈指圧〉の達人がいた。その先輩から少しばかりの指南を受けた僕は、結構〈指圧〉が上手いのだ。

そして、僕の親指がズングリとしていることも〈指圧〉に向いているようで、僕が〈指圧〉をした人は「プロみたい」と言って大変に喜んでくれる訳である。

・・・・・・・

さて、今日は久しぶりに家内の腰と背中に〈指圧〉をしてやった。

俯伏うつぶせになった家内に馬乗りになって、肩甲骨に沿ったラインや背骨の左右を、体重を掛けながら両親指の腹で押していく。

「痛たたたっ❗️」

〈ググ～・・〉っと更に押す。

「痛いぃ～～」

などと始めは痛がるのだが、じきに慣れてくる。少し痛いくらいに押したほうが後々効き目があるのだ。

肩から下の方へ〈指圧〉をしていって、最後にお尻の真ん中を両手の平でグ～ッ！っと押さえてやる。

「恥骨責めぇ～っ❗️」

「くぅ～～～っ❗️」

家内が唸る。

無論〈恥骨責め〉なんて言い方は正式な呼び方ではない。僕が勝手に言っているだけなのだが、これがなかなか気持ちがいいのだ。

恥骨周りというか膀胱辺りというか、その辺がジワ～ッ❗️っと圧迫されて凄く気持ちがいいのである。決してふざけたSMプレイなどではない。

本当の〈恥骨責め〉とは・・ん～～と・・よく分からない。

あっ！それから誤解のないように言っておくが、女にだけやっている訳ではない。男だって〈恥骨責め〉をやって貰ったら超気持ちがいいのである・・悪しからず御了承の程を・・・