【ママごと遊び】

昭和の時代の女の子の遊びと言ったら〈ママごと〉で、絶対に欠かせない遊びの１つだったが、キョウビの子供は〈ママごと遊び〉をするのだろうか❓️

家うちの子供達がまだ小さい頃、近所のお友達とよく遊んでいたのだが、男の子も〈ママごと〉の仲間に入って遊んだりしたものである。

ある日、幼稚園年少の長男が、近所の同い年の女の子の〈ママごと〉の中に入ってパパ役をやらされていた時である。

ママ役の（Sちゃん）が、パパ役の長男にご飯を作ってあげている時であった。

「はぁ～い・・パパにタマゴやきをちゅくってあげましゅからねぇ・・」

（Sちゃん）はそう言うと、マジックテープでくっ着いた、２つに離れるオモチャの卵を手に取り、「コンコン」したあとに両手で割って、中身をオモチャのフライパンの上に落とす真似をした。そして更に、左手に持った、半分になった卵の殻の縁から垂れている白身を、右手の人差し指で掻き落とす仕草をしたのだ。

お母さん方のいる前で、普段の母親の姿というか、家の内情を完璧に再現する（Sちゃん）なのであった。

側で見ていた家内は可笑しくって仕方がなかったのだが、他のお母さん方も見て見ぬふりをしたそうだ。

・・・・・・・

後日、家内から聞かされた話である。