【Royal Host 考察】
(ロイヤル経営基本理念)
ロイヤルは食品企業である。お客様から代金をいただくからには
一、食品は美味しくなければならない。
一、調理・製造も取扱いも衛生的でなければならない。
一、サービス・販売は、お客様の心を楽しませ、社会を明るくするものでなければならない。
以上のつとめを果す報酬として、正当な利潤を得られ、ロイヤルも私共も、永遠に繁栄する。
・・・・・・・
もう数十年も前の話になるのだが、僕は東京北区の〈Royal Host滝野川店〉でアルバイトをしていたことがある。
因みに〈Royal Host滝野川店〉は、全国のファミレス業界の中でも数店舗しかないという、1日の売上が200万円を越えるという超繁忙店であった。
当時、ファミリーレストラン業界では、〈Denny's〉〈すかいらーく〉〈Royal Host〉が三つ巴の戦いを繰り広げていたのだが、〈すかいらーく〉がバブル経済終焉を見込んで、経営方針を〈ガスト〉に転向し始めるに当たり、競合他社が動揺を隠せない中、〈Royal Host〉は、チョッぴり高級感を漂わせた今までの経営スタイルを貫き通したのだった。
〈Royal Host〉は、昭和25年に「キルロイ特殊貿易株式会社」を創業した江頭匡一氏が、地元福岡でフレンチレストランの経営に乗り出した後、昭和46年、北九州市にフランチャイズチェーン「ロイヤルホスト1号店」を出店したのが始まりである。
さて、〈Royal Host〉と言えば、当初から「パンケーキ」が有名で、当時は福岡本社の近くにあった〈Royal Host〉に、江頭社長がちょくちょく「パンケーキ」を食べに来ていたというのだから、店長以下従業員やアルバイトは堪ったもんじゃなかったろうなぁと推察するのである。
そんな〈Royal Host〉で数年間アルバイトを経験した僕なのだが、社員教育は元より、確か〈クルー〉と呼ばれたアルバイトにも容赦なく厳しい教育が施されたことを思い出す。
●最短のサービス動線の実行
●デシャップ前には手ブラで帰らない。必ず皿などの下げ物を回収して帰る。(バッシング)
●料理が上がったというコールチャイムが鳴ったら、どんなに忙しくても最優先で料理を取りに行く
●少しでも空いた時間があったら、テーブルや窓ガラスを清掃する(衛生と言っていた)
●レジにお客さんが立った場合、レジにレジ係がいなかったら、誰かが速攻でレジを打つこと
●お客様がお帰りの時には、ホールにいる者全員が、大きな声で「ありがとうございます❗️またお越し下さいませぇ~っ❗️」ということ。