【ガラスの扉】
出張先の建物の玄関には、4枚の大きなガラス扉がある。
4枚のドア其々には、縦に1mくらいの長さの金色の把手が付いていて、中側の2枚の扉が外側にも内側にも観音開きするように設えてある。
ところが、出入りする人達の中には、折角取り付けてある金色の把手を掴まずに、手の平や指でガラス面を押し開ける人が少なくないのだ。
だからいつ見ても、ガラス面が手の跡や指紋でベタベタと汚れているのである。
それが許せない神経質な僕は、折りを窺てはそれらを拭き取っているのだ。
従って、僕が居る間は玄関のガラス扉が綺麗な訳である。しかし、神々しいくらいに輝いている扉であるにも拘わらず、それでも平気でガラス面を触る奴がいるのだ。
〈コラ~ッ❗️把手を持ってから開け閉めしろよ~っ❗️チョッとは気を遣わんかい気を❗️〉
なんて、心の中で少しばかり愚痴を溢す僕なのである。
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