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【銀杏】

家内が銀杏ぎんなんを貰ってきた。

茶碗蒸しの中に入っていたりする、黄緑色をしたアレである。殻はピスタチオに似ている。

・・・・・・・

「父さん、銀杏いっぱい貰ってきたよ」

「おっ❗️銀杏か❗️ビールのツマミになるぞ」

「ても銀杏って臭いよね」

「あぁ、実の部分は〈ウ●コ〉の匂いそのものだからな、酸の強い〈ウ●コ〉」

「酸の強いは余計だけど・・銀杏って実があるの❓️」

「あるよ。杏みたいな実があるんじゃ」

「銀杏って、この種みたいなのが生るんじゃないんだ❗️」

「そうじゃ。秋んなったらイチョウの木の下に実が落ちて道路がベチャベチャんなって、そこら中が〈ウ●コ〉臭うなるんじゃ」

「そうなんだ❗️」

「・・で、その臭い実の中の種みたいなのが銀杏よ。んで、銀杏の実の汁が手に着いたらかぶれるんだぞ。アクで手が黒くなるし」

「へぇ~~」

家内は銀杏に実があることを知らなかったようだ。

・・・・・・・

その日の晩酌時である。早速ビールのアテにしようと、銀杏を電子レンジで調理することにした。

調理と言っても、紙袋の中に銀杏を入れて2分間くらいチンするだけだ。

袋に詰めた銀杏をレンジに入れてスタートボタンを押す・・・

「ウィ~~~~~~~~~ン・・・」

1分も経っただろうか・・・

「・・ボン❗️・・バン❗️ボン❗️」

銀杏が爆発し始める。

銀杏は硬いので、レンジで加熱して、水蒸気の圧力で内側から殻を開けるのだ。丁度、アサリや蛤が口を開けたように殻が割れるのだが、中には本当に爆発して、殻も実も木っ端微塵になるものもある。

後で知ったのだが、チンする前に、前もってペンチで割れ目を入れておくと爆発しないそうである。

ところで、10個に1個くらいの割合で三角形をした銀杏があって、これが中々割り辛かったり、内側の渋皮を剥がすのに苦労したりするのだが、まぁこれは銀杏あるあるなので我慢しなければならない。

そんな面倒なこともあるのだが、レンジから出した熱々の銀杏は本当に美味い。しかし食べ過ぎると身体に良くないらしくて、1度に10粒くらいを目安にしておいたほうがいいそうだ。

でも、あればついつい食べ過ぎてしまうのである。


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