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【花火 ①】

花火の季節になった。

昔は家の前でも打ち上げ花火をして遊んだものだが、今では自由に花火が出来る場所が少なくなってしまった。

花火どころか焚き火まで禁止される有り様だ。

僕が子供の頃には何処でも花火が出来たので、友達とツルんではよく花火遊びをしたもんである。

当時は、普通の花火以外にも、〈2B弾〉や〈爆竹〉、〈癇癪玉〉や〈ロケット花火〉などの爆発破裂系の花火が当たり前のように売られていたので、男の子は「バンバン❗️パンパン❗️」と、それらでよく遊んだ。

ところが色んな花火のなかで、1つだけ花火らしくない花火があった。

〈ヘビ花火〉だ。

〈ヘビ花火〉は、穴の空いていないミニ練炭のような形をしていて、小さなビニール袋に数個入れられて売られていたように記憶している。

さて、この〈ヘビ花火〉の遊び方はこうである。

地面に置いて上面に火を点ける。するとモクモクと立ち上がる濃い煙の中から、丸で逆立ちしたお尻から〈ウ●コ〉が出てくるかのように、黒い蛇がニュルニュルニュルニュルと伸び出てくるのだ。延々と出てくる。

だだ、この〈ヘビ花火〉・・煙の中から黒いものが出てくるので、夜やると全く見えないというのが、欠点であった。

懐かしいなぁ・・今でも売っているのだろうか・・・〈ヘビ花火〉


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