【ウォッシャー液】
「父さん!ウォッシャー液がもうなくなったよぉ」
家内の軽自動車のウィンドウォッシャー液が空になったという。
「ついこないだ満タンにしたばっかりなのにもうなくなったのかぁ?」
「そう、ここんとこ天気が悪かったから道路がベチャベチャだったでしょ?だからよく使ったのよぉ」
「どんな使い方してるんだよ、使い過ぎだろう・・それにしても3日くらいで空になるかぁ?」
「こないだ買ったウォッシャー液、まだ残ってるって言ってたでしょ?」
「あぁ、まだあるよ。フロントガラスが拭き取れなかったら事故になりかねんからな、今から入れとくわ」
・・・・・・・
早速、庭に停めてある家内の愛車のボンネットを開けて、ウォッシャー液を満タンに補充した。
運転席に座ってエンジンを掛け、試しにウォッシャー液を飛ばしてみた・・・が、あんまり勢い良く出ないではないか?
〈満タンにしたのになんでだぁ?〉
何度か「ウィ~ンウィ~ン」と出しているうちに、いよいよチョロチョロと勢いが失くなってきた。
様子を見に出てきた家内がコッチを見て何か言っている。
「えっ?なにぃ❓️」
窓を開ける。
「父さん❗️クルマの下から、なんかジャバジャバと水みたいなのが出てたよ❗️」
「えぇ~~っ❗️・・・そうかぁ、わかったわ❗️ウォッシャー液を送るパイプが外れてるかなんかで、シャワーのノズルに届くまでにダダ漏れしてるんだわぁ」
直ぐにボンネットを開けて調べようとしたのだが、故障箇所は見えないところ所にあるようだった。
素人では直せないのでクルマ屋に預けて修理をして貰うことにした。
結局、ホンプとホースを繋ぐジョイント部品が割れていて、そこからウォッシャー液がザザ漏れしていることが判った。
どうりで直ぐに空っぽになっていた訳である。どんなに使ったって3日で空っぽになる筈がないのだ。
・・・・・・・
次の日にはもう修理から帰ってきた。
部品代は¥100―だっのだが、技術料を¥4.000―も取られたので、計¥4.100―の修理代が掛かってしまったのだった。
修理代は掛かったが、ウォッシャー液は嘘のように勢い良く飛び出るようになった。実に気持ちが良い。
なんだか、用もないのにウォッシャー液を飛ばしたくなった。
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