【立ち往生】
朝起きると雪が20cmくらい積もっていた。雪は夕方まで降り続いた。
・・・・・・・
さて、午後から愛車〈SUZUKI セルボ〉に乗って出掛けていた家内が、夕方になって帰ってきた。
「ただいまぁ~父さん、今日、大変だったのよ❗️」
「雪でかぁ❓️」
「うん❗️車が動かなくなったのよ」
聞けば、コンビニの駐車場から出る時だったという。タイヤが空回りして動けなくなったらしいのだ。家内の車は、既にスタッドレスタイヤは装着していたのだが、4WDではなかったのでスタックしてしまったのだ。
「それでどうしたんじゃ❓️」
「ギュ~ンギュ~ン❗️ってアクセルを吹かしたんだけどドツボに嵌まるばっかり❗️」
「ハハハハッ❗️ダメダメ、雪の時にアクセル吹かしたらタイヤと雪の間が氷みたいになって余計に滑るんだぞ。で、どうやって出たんだ❓️」
「それがねぇ、近くを歩いてた男の人がね、2人やって来て押してくれたのよ」
「そりゃ渡りに舟だったな」
「ありがたかったわぁ~・・それでね、止まってお礼を言おうとしたらさぁ、大きな声で、止まるな止まるな❗️って言うのよ」
「止まったらまたスタックするぞ」
「そうなんだね、男の人もそう言ってたわ」
雪道に慣れていない家内はそういうことを知らなかったのだ。雪道では、アクセルを優しく踏んでユックリと発進させたら、そのまま振りを付けて転がすように走らせるのが基本で、特に上り坂などでは極力止まらないことが肝心なのだ。
「今回は勉強になったわ❗️」
そう言って感心する家内なのだが、雪道の走行は難しい。果たして、1回の体験で体得できたのかどうかは・・疑わしい限りなのである。
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