【チゴイネルワイゼン】
朝、パソコンのYouTubeから、モーツァルトの〈ピアノソナタ〉を部屋に流していた。デバイスのスピーカーがいい音を出している。モーツァルトは朝の雰囲気によく合うのだ。
ケージの中のセキセイインコ:ニコル君も上機嫌でピヨピヨ歌っている。
台所で味噌汁を作っている家内が言う。
「父さん、この曲知ってるよ。聴いたことあるぅ~」
「メロディーは知ってるだろうけど、作曲者は知らんだろ」
「ベートーヴェン❓️」
「違う違う。モーツァルトじゃ」
「そうなん❗️モーツァルトなんだ。なんか歯医者のBGMで流れてそうな音楽ね」
「そうそう、歯医者じゃよくモーツァルトが流れてるよな」
「なんかモーツァルトは爽やかだもんね。この曲もいい感じだよね」
「あぁ、モーツァルトのピアノソナタの中じゃ1番有名だろうなぁ・・11番イ長調K331(ケッヘル331)・・最後に〈トルコ行進曲〉が付いてるんで特に人気があるんじゃ。中学校の音楽の授業で聴かされたんじゃないのか❓️」
「うん、多分聴いたと思う・・メロディーは知ってたもん。学校じゃ色んなのを聴かされたよね。アルルの女とかサラサーティとか」
「サラサーティは生理ナプキンじゃ、サラサーテじゃ。サラサーテのチゴイネルワイゼン」
「そぉそぉ、チゴイネルワイゼン」
「サラサーテに怒られるど❗️」
(パブロ・マルティン・メリトン・デ・サラサーテ・イ・ナバスクエスは、スペイン・パンプローナ出身の作曲家、ヴァイオリン奏者。バスク人である。Wikipedia)