【おじいさんの診断】

最近、１ヶ月に１回の周期で眼科に通っている。

先日の運転免許の更新ではイッパツで視力検査に合格する程の視力はあるのだが、左眼が軽～い緑内障になっているのが分かったので治療に通っているのだ。

治療といっても、点眼薬によって眼圧を下げて回復を目指すのと、今以上の進行を防ぐということから治療をしているのだ。

その日も眼圧測定と診察を終え、待合室で精算の順番を待っていたところ、ひとりのおじいさんが受付にやって来て、受付の女性と何やら問答をしている。

おじいさんが言う・・・

「・・今日で最後じゃけぇ・・」

すると受付の女性が子供を諭すように説明する。

「〇〇さん・・今日が最後ではありません。手術の経過をこれからも定期的に診ていかなければいけないので、今日が最後ではありませんよ」

「ほうかいのぉ～」

「そうですよ」

治療の完了を、おじいさんが勝手に決めているのだ。

僕は可笑しくって仕方がなかった。