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中国語の「ごめんなさい」と「ありがとう」
いろいろな「ごめんなさい(すみません)」
先日お知らせしたとおり、来月『ITエンジニアのための中国語入門』という本が出ます。その中で「すみません」という表現が出てきて、注釈について検討している中で気づいたことがあります。
一般的に中国語の「ごめんなさい」として最初に習うのは「对不起」ですが、これ、人によっては全然使いません(笑)。あくまでも個人的な印象ですが、北方の人は日本語の「すいません」とか「あ、ごめんなさい」という軽い謝罪でも使いますが、深圳ではあまり聞きませんでした。どちらかというと「不好意思」の方が使われていたように思います。とはいえ、「对不起」にしろ「不好意思」にしろ日本の「すみません」のようにやたらめったら言いません。私は日本人なので、つい「不好意思」を多用してしまい、深圳ではよく苦笑いされていました。
もう一つ謝罪の言葉として使われるのが「抱歉」です。これは地域にかかわらず「申し訳ない」という明確な謝意を表す場面で使われることが多いようです。なので、私でも滅多に使いません。
チャットなどで何かお願いをして、「すみませんがお願いします。」と言いたいような時は「麻烦你」をよく使います。ただ、これも実際の会話ではあまり聞きませんでした。地域や業界、また会社によって違うと思うので一概には言えませんが、それを面と向かって言われたら、私でもちょっとよそよそしい感じがするかもしれません。
「ありがとう」ともう一つの「谢谢」
同じように実際にはあまり耳にしない印象なのが「谢谢」です。これも実際に使うとよそよそしく感じるそうです。でも、チャットなどでは頻繁に目にします。バラの絵文字を添えることもよくあります。
中国でよく見るバラ🌹の絵文字。それは“赠人玫瑰,手留余香”という慣用句に由来する。誰かの力になる(バラを送る)と自分も温かい気持ちになる(香りが残る)ということ。お礼を言われた時や、こちらがお礼を言う時も「バラの花をありがとう」的な意味合いで🌹の絵文字を添えたりする。大好きな習慣。
— Nakano Shiho(Nekorin)@ギーク中国語 (@25rin) November 11, 2020
「いい話」の後にアレですが、「谢谢」はお礼を言う以外に「絶対やってね、お願いね」という念押しのように使われることがあります。例えば「この書類を手が空いたら翻訳して。谢谢!」みたいな感じです。私はこれを「ごり押し谢谢」と呼んでいます(笑)もちろん私もこの「ごり押し谢谢」を遠慮なく使わせてもらっています。多用すると嫌われるかもしれませんが、「お願い!」という時は使ってみましょう。