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レディ・プレイヤー1に見た「共感性の感動」

ネタバレありで感想書きます。

評価とか解説とかはできないので、自分が感じた事だけね。

全体的にはすげー楽しめました。たしかにガバい所はあるけど気にしたら負けなのかなと。ゲーム制作者としても色々思考実験が捗ります。


ちょっとこの映画で久々に感じて思い出した感覚があるんですよ。

でも本題に入る前に1つだけ言いたいことがあるから言っておくね。



なんでアルテミスはリアル美少女なん?

なにが

ウェイド「リアルでも全然イケる」

だよバカヤロウ、お前イケないやつだったらどうするつもりだったんだ。
半年ROMれ。

エイチが「やめておけ、現実では140キロのデブかもしれないぞ」って言った時に、これフラグかなって思ったでしょ??

きっとこうなる。アルテミスはほんとにデブだけどすげー気が合うオタクで、共闘しているうちに真の友情が芽生えていく。そして最後に出会ったエイチが実は超美少女で、「わからないからやめとけって言っただろ」なんて言いながら「お前とはゲームでそのままの関係でいたいんだ」みたいな感じでYESヴァーチャルNOリアル、ゲームでもリアルでも友情はあるぜEND

だと思ったんですよ。

おっさんが入った美少女に包まれるインターネットと、その中でおっさんにしか見えない奴が女の子だった時の感動を味わったことがあるような日本のインターネット住人の皆さんにおかれましては、こっちのほうが面白かったんじゃないかなって思うけど、まぁ海外ではそういう事少ないのかね。(非難されそうでもあるしね)

いや、エイチはいい奴だったよ。本当に。がっかりなんてしてないさ。




ところで本題なんですが、この映画の一番の盛り上がりといえばやっぱり

「俺はガンダムで行く」

ですよねぇー、いやもう俺はあのシーンでかなり涙腺にダメージ入ったし、何ならその後もスタッフロールの時まであのシーンを何度も思い出しては思い出し泣きしそうでしたよ。泣いてないけど。

ダイトウ何してんだよ、早く助けてよ!という焦らしに焦らした展開の上で、今まで英語で喋ってた奴(※字幕で見ました)が突然そこだけ日本語で喋っただけでも衝撃が凄いし、そこで何の伏線もなかった「ガンダム」がいきなり出てきて、それでも「あぁガンダムね!やっぱガンダムだよね!」って納得させられてるのが凄いし、何より空から飛び降りてビームサーベルを振り回し数分間の圧倒的な戦力でメカゴジラに立ち向かう、皆がガンダムの勇姿を固唾をのんで見守る、その光景があまりに愛おしいんですよねぇー

俺ガンダム見たことないんだけど。






……ふぅ。もう大丈夫かな……?

いやー危ない危ない、オタクの中で「ガンダム見たこと無い」なんて言うと、どんな石やら岩やらビームが飛んできても文句は言えないからな。だからこうしてガンダムもわかりますみたいなふりして

おっと

石を投げないでください。お願いします。


いやでもね、不思議だったんですよ。終わってから考えて、ガンダム見たことないのに俺はマジで愛想とかではなくガチでガンダムの登場に泣きそうになってたんですよ。

多分あの時の感情は、

「うっわーガンダムだ!皆が憧れるガンダム!誰もが予想していなかった、でも誰もが期待していたガンダム!それをここでこんなにカッコよく出してくれるなんて!日本語で言ってくれる所も日本人にはもう大感激!会場のお客さんたちも今すげー感動してるんだろうなー、やっべーこの展開!」

って感じで、わかりますかね、
俺が感動してるみたいだけど主語が全部「他の皆」なんですよ。

自分の中にガンダムへの愛着とかあったらきっともっと感動したに違いないとは思うんですが、とりあえず「皆ガンダムが好きなんだな」って事は「わかる」から、自分はそこに「共感する」ことはできるんですよね。


「共感性の感動」

人間って結構こういう感動の仕方をしてるんじゃないかなー。

自分自身の感動もあるけど、それが共鳴している、皆も同じ感動を分かち合っている、という時の特別な感情ありますよね。

音楽を一緒に聴いている時の感覚とも近いかもしれない。自分は音楽わかるから「俺が一番この音楽をわかってる!!」みたいな感覚持っちゃうけど。

ガンダムは知らないけど共感できるから「皆と同じ感動を共有できてる!」だけを純粋に感じることができて、ある意味面白かった。


人はなぜ発狂する外国人を見たがるのか

そういえば、自分は昔から「誰かが何かに熱狂して会場が地鳴りのような歓声に包まれる」みたいなシチュエーション大好きなんですよ、ゲームの発表でもよくあるじゃないですか、発狂する外国人のコンピレーション動画

……いやちょっと、スマブラはもう移植で十分です、WiiU版でもう完成でしょ、桜井さんを解放してやってくれ……

こういうのはちょっとわざとらしいな、とか思ってしまうものの、やっぱり

人が感動しているのに共感するのは気持ちいい。

E3発表の時とかの「会場全体の反応」とかは結構好きで、一番好きなのがやっぱりゼルダトワプリ発表時のこれ

最初ゼルダとは言われてないので会場はまだ「ステイ!ステイ!」してるんだけど、もうリンクが見えた瞬間に怒涛の大歓声ですよ。前作が風のタクトだったんで、(いや風タクは神ゲーだよ異論は認めない)外国人的にはリアル風ゼルダが待ち望まれてて、そこでこの超シリアス路線ゼルダ発表とあって熱狂が凄かった。自分もすげーワクワクしたし、最後に宮本さんがリンクに重なって出てくる所もカッコいい。

でも何より、自分はこの動画を、公式のもっと画質がいいトレイラーじゃなくて、この「会場の叫び声が入って音割れバッキバキ」のこの動画ばっかり何度も見ていたんですよね。

もうね、音が割れてるのがいい。割れてないとだめ。スピーカーから物理的にバリバリ感じる圧がいいんですよ。最近のE3はちゃんとトレイラー映すためか会場の熱狂が伝わらなくてちょっと寂しい。

他にも、これも何回も見てた。エヴァQの公開日が発表されたバルト9前での映像。

【注意】音量注意【注意】

これももう死ぬほど見た。最初は序・破の既存映像で繋ぐんだけど、「予告」の瞬間にボルテージが一気に高まって、(生死不明だった)アスカが大写しになった所でもう一度大歓声が上がって、、

そしてラストが憎い。序・破の所では1回で切ってたBGMのリフが最後だけ2回リピートして、「まだなんかあるの?公開日!?」という緊張感を繋いで(女性の「公開日?」という声が入ってるのもいい)発表、という。

ゼルダもエヴァもシリーズ見てたからこれは普通に共感だけじゃなくて自分自身も感動して見てたんだけど、それでもやっぱり公式のトレイラーじゃなくてこのバッキバキの大歓声入りの動画を見ていた。だってこっちのほうがワクワクするし気持ちいい。


なんとなくね、すげー遠い目標なんだけど、自分が作りたいのは「これ」なんですよ。この、「見た瞬間に感動して、自分以外も感動していることが瞬時にわかるから共感も広がる」っていう、その瞬間をね、ゲームで、音楽で、作れたらいいなーと思ってます。

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じーくどらむす
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