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無駄にこそロマンがある

数多くある趣味のひとつにキャンプがある。

きっかけは安く旅行に行きたい!!というもの。旅先で旅館やホテルに泊まろうものなら一人一万はかかってしまう。しかし、キャンプなら1サイト5000円程度。一つのテントにみんなで泊まれば一人1000円程になってしまう。こんないい方法があったのかとすぐさま点と選びに取り掛かった。キャンプ道具を販売しているメーカーは思ったより多くて、なにがいいのか悪いのか全く判断がつかなかった。キャンプに行こうと決める少し前に何も見ずに買ったバーベキューコンロがロゴスというメーカーで、そこでもテントを出していたのでただそれだけの理由でロゴスのテントに決めた。

購入したテントがこれ。テントだけでも6万。下に敷くシートを買ったら7万を超えてきた。「あれ?これだけで旅行何回か行けたぞ・・・」と思いながらも先行投資だと自分に言い聞かせ購入。バーベキューコンロは前に買ってあり、テーブルは実家にアウトドア用のテーブルがあったのでそれを頂戴してきた。とりあえず椅子とLEDランタンはアウトレットで安く購入しキャンプをするなら焚き火台はマストという記事をネットで目にし、必要最低限、テントと焚き火台以外は最安値の装備でキャンプに出かけた。

初めてのテント設営もあらかじめユーチューブで勉強しまくったためか思いのほか上手くいき、初めてのキャンプは大成功を収め意気揚々と帰って来た。

帰ってくるとすぐまたキャンプに行きたくなり、翌月行くことにした。大金をはたいて高いテントを買ったのだから元は取らなければならない。

二回目のキャンプはだんだん余裕も生まれてきて回りも見えてくる。みんなそれぞれこだわりのスタイルでキャンプしている。素人キャンパーの自分が見たこともないような素敵なキャンプ道具を持っている。

俺も欲しい。自分のこだわりのキャンプスタイルを確立したい。キャンプ道具、いや、キャンプギアをこだわりたい。

気がつくと完全にキャンプに嵌っていた。夏だけではなく冬にも行くようになった。

行く度に何か新たなスパイスが欲しいと新しいキャンプギアを買って行った。はじめはテントをロゴスにしたんだからと全てロゴスで揃えていた。

ロゴスはキャンプメーカーの中ではそこそこ大手でファミリー向けで使いやすくお値段もそんなに高くない。キャンプ入門者にはとても優しいブランドだった。

しばらくするとロゴスのキャンプギアでほとんどの物を揃いつくしていた。そうなると他のブランドに目が行く。

どうやらスノーピークという高級ブランドがあるらしい。今度はいつの間にかそのブランドの物を集めるようになった。さすがに一つ一つの値段が高いため以前のようにアホみたいなペースで買うことはなくなった。年に2つか3つ。緩やかなペースで増えている。今でもそれは続いている。結果、普通に旅行に行くよりも高くなっている気がする。

でもそれでいいのだ。人生とはそうゆうものだ。

必要ないものにお金をかけ必要ないことに労力を使う。

それが男のロマンである。

そのロマンを追い求めて日々の仕事を頑張るのだ。


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