最近のゲームボーイソフト事情(第5回/2021年~)
ここまでのあらすじ
最近のゲームボーイソフト事情(2021年~現在まで)
最近のゲームボーイソフト事情をまとめてきましたが、(一応)最終回の第5回は、2021年から現在までということで、本当の意味で「最近のゲームボーイソフト事情」の紹介となります。
ゲームボーイ発売30周年記念(2019年)から、新作ソフトの発売は途切れることなく続いており、いまやゲームボーイで新作ソフトが出る!・・・くらいでは、大騒ぎされることも少なくなってきました。
とはいうものの、つい最近公開となった、ゲームインパクトさんから発売予定のライセンスソフトの新作「燃えろ!!プロ野球 ホームラン競争GB」や、Greenboy Gamesさん(海外)から発売予定のカートリッジ2本組の大作「The Shapeshifter 2」など、まだまだ驚かされることも多く、ゲームボーイ熱が冷めることはなさそうです。
そして、だれでも簡単にゲームを作れちゃう「GB Studio」もバージョン3に突入。「多重スクロール」「16×16ドットより大きいスプライトの取扱い」「アニメーション速度の上昇」などなど、かゆいところに手が届く改良がされ、さらに細かいところまで作りこめるようになりました。
これで、忍者○剣伝やチャレン○ャーっぽい多重スクロールや、スーパー○リオっぽいキノコで巨大化!みたいなことも簡単にできるように。というか、ホントなんでもできそうで怖くなってきました。
・・・と、GB Studioのことを書き出すと止まらなくなって、このままだと第3回のようになっちゃう予感。ここはグッと我慢して先に進みます(笑)。
2021年
【1&2本目】
まずは1&2本目。2月と4月に発売された「ゲームインパクト」さんの「ネスモス占いGB」と「8ちゃんマンGB」!
こちらは、ゲームインパクトさんのイベントでは定番の「ネスモスガチャ」とエレメカ「8ちゃんマン」の移植作(ネスモスは占いゲームになっちゃいましたが)。
「ネスモス」はもちろん「コスモス」。「8ちゃんマン」は、あのデパートで子供たちを熱くした懐かしのエレメカ「ジャンケンマン」をベースに作られています。
とくに「8ちゃんマンGB」は、じゃんけんに負けると、あの懐かしの「ヘコー」という音声(本当はズコー)が聞けるので、ぜひ遊んでみてください!
【3本目】
そして3本目は、6月に「Limited Run Games(日本ではBEEP)」さんから発売された「シャンティ(Shantae) 復刻版」!
こちらは、過去に海外のみで発売された「シャンティ」の再版版のため、厳密いえば新作ではありません。
ですが、このソフトは海外ソフトながら、駿河屋での買い取り価格が20万(!!!)と、「地球解放軍ジアース」などをあっという間に追い抜いちゃった伝説のソフト!
ぶっちゃけ、日本国内ではほぼ非売品といってもいいようなソフトのため、新作ソフトっぽく紹介してみました(笑)。
ちなみに、「Limited Run Games」さんは、こちらもレアソフトの「ファンタズム」の再版(ただし海外版)や、DL専売ソフトのパッケージ化などなど、手元にソフトがないと落ち着かないコレクター心をくすぐる商品を多数発売していますので、ぜひ皆さんもチェックしてみてください!。
【4本目】
続いて4本目は、6月に「ゲームインパクト」さんから発売された、「昆布ちゃん外伝~15パズル編~」!
DB芸人「昆布ちゃん」のファングッズとして発売されたこのソフト、100個限定ということで、実はかなりレア・・・なのですが、価格のせいなのか、まだ販売中。
ゲームボーイコレクター的には外せない一品なので、未購入の方は今がチャンスかもしれません。
【5本目】
こちらは残念ながら現物をゲットできなかったため、デンジャーゾーンのHEAVYさんから特別に許可を頂き、紹介させていただくソフト!
11月にヘヴィメタルバンドの「デンジャーゾーン」さんが発売した、「DANGERZONE(仮)プロトタイプ」(レア度:★★★★★☆☆)です!
こちらは、「GB Studio」で開発されたソフトとして、(多分)日本で初めて発売されたソフト!!!
ライブの物販という、イベント専売の超貴重なソフトで、Twitterや公式サイトではゲーム画面も見ることが可能です。デンジャーゾーンさん、GeeBeeも応援しています!!
【6本目】
続いて6本目。ついに紹介することができました!
「サークル GuaNoice(グアノイスゲームス)」さんが、12月の冬コミで発売した「ジルの1日 コミケ99Ver」です!
キャプションにもあるとおり、こちらも、GeeBeeが愛してやまない「GB Studio」で制作されたソフト!
「VA-11 Hall-A」の2次創作ソフトとして、ジルの誕生日(6月27日)にネットで公開された体験版は、あまりの作り込みと完成度でネットニュースになるなど、発売前からお祭り騒ぎでした。
そして、ついに発売されたこちらの「コミケ99Ver」は、その体験版の正に進化版ソフト(パチパチパチパチ)!!
今でも、ちょいちょい立ち上げるのですが、名曲「Every Day Is Night」が流れるアニメ付きオープニングデモが超秀逸!!
ゲーム内でも、スプライトを駆使したアニメで「VA-11 Hall-A」の世界観を再現しており、GB Studioで作ったゲームにありがちな単調な感じがなく、いい意味で遊びが多い「日本のソフト」としてのこだわりを凄く感じる一本です。
そんな「ジルの1日 コミケ99Ver」は海外版(英語版)とクリアブルーが眩しい新カートリッジ版も後日発売されています。
現在はまだ未完成版ですが、少しずつで良いのでバージョンアップしていただき、ぜひ完成版を遊びたいソフトの1本です!!!
2022年
【7&8本目】
続いて7&8本目は「First Press Games」さんから発売された、「ポワッ!(POWA)」と「とぶとぶがーるでらっくす」の完全日本語版!
「ポワッ」は星のカービィライクなアクションゲームの新作。First Press Gamesさんということで、ゲーム内容や箱説等の完成度も高いのですが、何より凄いのがコレクターズエディション!
限定版と通常版を入れることができる専用パッケージ(とクリアファイル)付きで、もはやインディーズソフトとは思えないレベルの作り込みになっています。
そして、第2回でも紹介した「とぶとぶがーるでらっくす」もついに完全日本語版としてリニューアルされました(パチパチパチパチ)!
こちらもコレクターズエディションが発売されていますが、旧「とぶとぶがーる でらっくす 日本式(英語版)」を買ったコレクター向けに、新版とは別のコレクターズパック(のみ!)も発売されるなど、まさに至れり尽くせりのラインナップ。
我が家でも早速購入し、新旧「とぶとぶがーるでらっくす」(と、初代「tobu tobu girl」)を大事に飾っています。
【9&10本目】
続いて9本目と10本目。おなじみの「ゲームインパクト」さんから発売された2本をまとめて紹介します(理由は後述)。
まずは1月に発売された「プリンセスガーデニングGB」!
こちらはステージクリアタイプのアクションゲームで、チャレンジャーの作曲で有名な「国本剛章」さん制作の楽曲も使われています。
また、ボーナスボールをすべて集めるとバブル○ブルのようにボーナスステージに進めたり、そのボーナスステージが、忍者○ットリくんあたりで見たことがあるようなミニゲームだったりと、レトロゲーマーならニヤリとくる作りの一本です!
そして続いては3月に発売された「焼鳥名人とり訡」!
こちらは、焼き鳥提供シミュレーションアクションパズルゲーム・・・とでも呼ぶべきソフト。
パッケージ右下にどこかで見たようなシールが貼られており、どこかで見たような2分間モードを搭載。全国のイベントで大会を開いちゃうなど、これまたレトロゲーマーがニヤリとする一本でした。
そして、この2本を同時に紹介した理由は、どちらも初回限定でランダム封入された限定色カートリッジがあるということ!
過去のソフトでも2色ランダム、4色ランダムなどコレクター泣かせでしたが、今回は封入率が不明(泣)。
ちなみに、プリンセスガーデニングGBは「スケルトンピンクカートリッジ」、焼鳥名人とり訡は「炭ブラックカラー」がレアカラーとなっています。
ということで、ソフト紹介はこれにてすべて終了!
GeeBee調べほど怪しい調査もないので、きっと漏れもあるかと思いますが、なにとぞお目こぼしください(そういったソフトがあれば、ぜひ教えてください!)。
最後にもうちょっとだけ・・・
これを書いている間にも、ゲームボーイの新作ソフトは次々と発表されており、特に海外では、過去に多かった「小容量ソフト」ではない、大容量の大作が立て続けに発売されそうです。
また、現時点ではCGや体験版のみだったり、開発途中だったりして、未発売となっているソフトの中には、とんでもなく作り込まれた作品が多くあり、パッケージ化されるかも含めとても楽しみにしています。
特に、動きがもはやゲームボーイとは思えない三國無双的なアクションゲームの「Last Crown Warriors」、グラフィックと世界観がハンパないことになっている「Death Rosa」、やりこみ要素満載っぽいゼルダライクな「Glory Hunters」と、海外版ソフトも凄いことに!
そして、自身が漫画作家で、Web系の開発者でもある「猫分儀スミレ」さんが作成した「猫缶ドリーム」は、現代レベルのグラフィック&ストーリー&ゲーム内容&ゲーム制作スキルで作られたゲームボーイソフト!
もし、当時販売されていたら「メタルスレイダーグローリー」どころじゃない騒ぎになるかもしれないレベル。一言でいえば、現代無双の転生チート的なゲームボーイソフトに仕上がっています。
ちなみに、このソフトも「ジルの一日」と同じく、まさかの「GB Studio」で制作(驚)。
ホント、自分が使ってるツールと同じとはとても思えない・・・ですが、なんとか気を取り直して、自分もゲーム制作を続けていきたいと思います。
【ソフト一覧】
ということで、これにて「最近のゲームボーイソフト事情」の長い説明は終了!
予告していたとおり、第1回~第5回で紹介したソフト(+α)を一覧にまとめてみましたので、コレクターの方も、そうではない方も、ぜひご覧いただければ嬉しいです(おわり)。
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