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ニンテンドーゾーンのナゾ解明(後編)!
(前編を読んでいない方は、ぜひ前編からどうぞ!)
ニンテンドーゾーン そして絶望へ・・・
いきなりな見出しですが、ヘビーコレクターの方なら、前編の記事を見て、なぜGeeBeeが絶望的な気持ちになったか、気づかれた方もいるかもしれません。
すべてのヒントは揃っているので、後編を読み始める前に、ぜひ推理してみましょう!!
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と、書きましたが、ほとんどの方は分からないかと思います。
もったいぶっても仕方がないので、早速、解答を発表します。
![](https://assets.st-note.com/img/1652918060006-R4DsoP9ior.jpg?width=1200)
まずは、上の画像の赤く丸で囲んだ部分を見てください。型番の「WDB-JPN」の後ろに「-1」と書かれてますね!
これは、このソフトが「バージョン違い」であることを表しています。
「バージョン違い」って何??
という方がほとんどかと思いますので、例として、DSソフト「わくわくDS 1ねんせい」で説明をします。
![](https://assets.st-note.com/img/1652918060065-sAlsZzrWgH.jpg?width=1200)
この画像を見ると、箱の下部分の説明が違うこと、また、右下に書いてある型番の後ろに「-1」や「-2」が足されていることが分かります。
実は、任天堂系のソフトは、箱のデザインやソフトの内容がバージョンアップされると、型番の後ろに「-1」「-2」・・・と数字が足され、識別できるようになっているのです!
ここで、前編でゲットした「ニンテンドーゾーン用 無線配信用 DSカード」をもう一度見てみましょう。
すると、以下のことが分かります。
① 型番に「-1」が付いている
② それすなわち「バージョン違い(バージョンアップ)」のソフトである
③ そうなると、バージョンアップ前の「初期版」も存在する
つまり「なぜGeeBeeが絶望的な気持ちになったか」の答えは、
「レアなハードを分解しないと中身が分からないソフトの、さらに初期版を探すのかと考えたら、絶望的な気持ちになった(54文字)」
が、正解!
うっすら自覚はしていますが、ここで、ほとんどの方は「ソフトのバージョン違いを探すとか言ってるけど、コイツ大丈夫か??」と思ったはずです。
ですが、コレクターをこじらせると、先ほどの「わくわくDS 1ねんせい」のバージョン違いなどは「3本とも違うソフトだ!」と、言い出すのです。怖いですね。
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GeeBee的には、ファミコンコレクターの方が、コンプリート後に銀箱ソフト(再販版)や非売品などを集めているようなイメージなのですが、このお話をすると、ほとんどの方に「ないわー」と言われます。
ですが、ゴールしても走り続けたいコレクターは、市販ソフトをコンプリートした後も、コレクターズハイが続いていて、日々こうやって集めるための口実を探し続けているのです。
ファミコンの銀箱コレクションなどは、一般的(といってもコレクター)に認められている気がするので、10年くらいすると、GeeBeeも引かれずに済むのかもしれませんね!
ということで、こんなヘビーなソフトをまた探さなくてはいけないのかと、ブルーになったお話でした。
ニンテンドーゾーン そして伝説へ・・・
そして、月日は流れ2022年。
何とかオクで見かけた方もいるかもしれませんが、旧型と思われる「ニンテンドーゾーン用店頭無線配信ボックス」を発見しました(というか、知り合いに教えていただきました。感謝!)。
付属物の写真はあるものの、動作確認もなく、商品説明も「使い方は不明となっております」のみの潔さです。
それなりの金額でしたので、かなり勇気が必要でしたが、えいやっとばかりに落札しました。皆さん自分と同じ事を考えていたからかは分かりませんが、ライバルは0。
そして、数日後に届いた商品がこちら。
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箱の中には「壁への取付用フック」「本体」「アダプター」「ケーブル収納用ケース」(+ネジ&説明書)が入っていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1652921955659-4BLgAHqYat.jpg?width=1200)
一番大事な本体はこんな感じ。
持ってみると、結構ずっしりしているので、何かが中に入っていそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652923191344-nu6YIBdMIe.jpg?width=1200)
前編で書いた「ニンテンドーゾーン用無線配信ボックス」の収納ケースだったらどうしようかと、ドキドキしていたので、これでひとまずは安心です。
なお、付属していたアダプターは、前編で紹介した機器と同じくDS用のものでした。ただし、今回はDS Liteで利用されていた「中期版アダプタ」のようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1652928961912-0bMUwsl3Yb.jpg?width=1200)
また、先ほどの本体をいろいろといじっていたところ、なんと・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1652929068899-1MsmNBRiHP.jpg?width=1200)
隠されていた画面が出現!
外から見るとちょっとわからないので、まるで隠し金庫のようです。
そして、電源を入れた後の画面がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1652929291103-WGNOk14HIk.jpg?width=1200)
やはり前編の機器と同じく、無線LANの設定が必要でした(今回はパス)。
ちなみに、前編の機器もそうですが、本体に電源ボタンは無く、アダプターをつなぐと自動で電源が入るようになっています(豆知識)。
それにしても、画面に比べて本体が大きいので、どうなっているのかと隙間から奥を覗いてみたところ・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1652929383010-dvBOe8Xu7G.jpg?width=1200)
「START」や「SELECT」「Yボタン」など、見覚えのあるボタンが!
この見た目とアダプターから判断すると、中身は「DS Lite」っぽいです。
これは開けるしかない!
ということで、早速分解・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1652929517338-xmzG7xzX34.jpg?width=1200)
できませんでした(笑)。
任天堂機器やソフトでよく利用されている、Y字ネジが使われてました。まずはY字ドライバー探しの旅に出る必要があるようです。
ということで、1日かけて探し出したドライバーで分解したところ、予想していたとおり、中からは「DS Lite」が出現!
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前編の配信ボックスと比べると、スマートさのかけらもありませんが、このただようDIY感・・・いいセンスしてます!
そして、下の方のアドバンススロットに何か刺さっていたので、取り出してみたところ・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1652929875560-q5RN3I4RfH.jpg?width=1200)
まさかの、GBA非売品ソフト「ニンテンドーゾーン用 電源コントロールカートリッジ」(レア度:★★★★★☆☆)をゲット!!
いや、それDS用でしょ!とかツッコミが入りそうですが、DSの「大合奏!バンドブラザーズ」の追加曲カートリッジも、GBAソフトだと言い張っているGeeBeeだからこその強引さで、ここは乗り切ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1653102523192-mOtBQwM28K.jpg?width=1200)
そして、当然DSスロット側にもソフトが入っているので、取り出してみると・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1652930304338-vbE0k1sUEd.jpg?width=1200)
バババーーーン!
なんと、右下の型番の後ろに「-1」などがついていない「ニンテンドーゾーン用 無線配信用 DSカード」の「初期版」が入っていました(レア度:★★★★★☆☆)!
まさかの事態にちょっと困惑気味ですが、これをもって「初期版」と「バージョン違い」の2本を無事にコンプリートしたことに(パチパチパチパチ)!
そして嬉しいことに、本体も非売品仕様「ニンテンドーゾーン 無線配信用 DS Lite」(レア度:★★★★★☆☆)でしたよ!
![](https://assets.st-note.com/img/1652930616499-s9jbsStb34.jpg?width=1200)
ということで、長くなりましたが、絶望~歓喜までの一部始終をお届けしました。最後に2つの機器を並べて、終わりにしたいと思いま・・・
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!!!
「GeeBeeが なにかに きづいた!」
先ほどの起動画面をよく見てみましょう。右上にいやなことが書かれてますね。「Ver.2」って・・・!
![](https://assets.st-note.com/img/1652930804869-cyWcv5gAPQ.jpg?width=1200)
ということで、恐る恐るDS側のソフト裏面を見てみたところ・・・
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型番「AAFAN『1』J15」!!
そうなのです。実はソフトについては、裏面でもバージョン違いが判別可能で、DSの場合は、右から4つ目に書かれている数字がバージョンを表しているのです。
ここが「0」だと初期版。
1以上の数字は「バージョン違い(バージョンアップ版)」。
つまりこのソフト、表面は初期版に見えて、実は「バージョンアップ版」なのでした(泣)。
実はソフトの場合、たまーに、表の型番は同じでも「ひっそりとバージョンアップ」されていることがあるのです(ブルブル)!
ちなみに、大手の何とかエア・エニッ何とかさんがGBAで発売したFF4などもそんな感じ。後期版の存在をメーカーは認めてませんが、前期版はバグだらけでしたよ!
ということで、前編でゲットしたソフトをもう一度見てみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1652931207093-npKkLlgDWK.jpg?width=1200)
右から4番目の数字は「2」になっています。つまり、2度目のバージョンアップ版ということなので、順番的には合っています。というか、ここに「6」とかあったら気絶ものでしたよ・・・
以上、今回ゲットした初期版と思われる機器も、中のソフトはまさかの「バージョンアップ版」だったという、驚愕の事実のご報告です。
ちょっとショックが隠せませんが、いい年のGeeBeeが、これから初期版を探す旅に出るのはあまりにも無謀。自分には荷が重すぎるので、俺よりつよい奴に会いに行って、その人に託そうと思います。
それでは、今度こそお話を終わります。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!
補足
完璧を期するコレクターの方で、完全コンプを求める方は、こちらの大きい方の機器(またはもっと古そうな機器)で「購入→分解ガチャ」を回してください。
オーナーさんが新旧2台持っていて、(動かなくなるのでまず無いですが)分解してソフトを入れ替えたりしない限り、前編で紹介した新しい方の機器には絶対に「初期版」は入っていません!
また、前編で手に入れたソフトも画面には「Ver.2」と出ています。そのため、こちらは「バージョンアップ版」というよりも、GBAソフトなしでも動くようにした「マイナーチェンジ版」なのかもしれませんね!
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