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最近のゲームボーイソフト事情(第1回/2018年頃まで)
はじめに
1989年4月に発売されたゲームボーイ。
最後のソフト「ドラえもんのスタディボーイ かんじよみかきマスター」が発売されたのが2003年7月のため、開発終了から19年近くが経ちました。
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そんなレトロハードのゲームボーイ。実はハード発売30周年記念となる2019年くらいから、新作ソフトの発売ラッシュが続いていて、今なお熱いハード!
・・・なのですが、あまりにも多くのソフトが発売され続けたため、コレクターのGeeBeeですら、情報の整理があやしくなってきました。
コレクターとは不思議なもので、情報が把握できなくなってくると、コレクションがストップしちゃったり、最悪、引退しちゃったりすることさえあるので、実は危険な状態!
ということで、コレクターの方々(含む自分)へのエネルギー補給の意味でも、また、レトロゲームに興味がある方向けにも、最近のゲームボーイソフト事情をまとめてみることにしました。
なお、GeeBeeのゆるゆる調査のため、きっと、間違いや抜けがあるかと思います。その場合はしれっと記事を直しますので、ぜひご指摘ください!
ちょっと前までのゲームボーイソフト事情(~2017年)
最近のソフトを紹介する前に、ちょっとだけ昔話をします。
ちょっとだけと書きつつ、この話は長くなる気がするので、次の見出しまでスクロールしてもらっても全然OKです。
(注:長くなりました)
ゲームボーイはファミコンなどと同じく、ハードスペックも低めで、グラフィックなどもシンプルなため、現役時代から、たくさんのアンオフィシャルなソフト(同人ソフトやインディーズソフトなど)が開発されていました。
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当時、こういったソフトはネット上で公開されたり、CDなどにデータが入った形で販売されていたため、実機ではなくパソコンのエミュレータで遊ぶのが一般的。
実機で動かすためには、カートフラッシャーと呼ばれる「書込用の専用ハード」と「専用カートリッジ」が必要でしたが、そこそこ高額なうえ、当時はグレーな商品として認識されていたため、普通のゲームショップでは購入できませんでした。
また、苦労してゲットしても、OSやPCが新しくなると使えなくなることもあるなど、どちらかというと玄人向け。
それ以前に、コレクターはゲームを実機で遊びたいというより、「市販ソフトと同じようなオリジナルのソフト」が欲しいというのが本音のため、そういった機器を駆使して遊んでも、カートリッジを見るたびに悲しくなるのでした。
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そんな中、新しい動きが出てきました。
海外発のインディーズソフトで、チップチューン界でも有名なシーケンサー/シンセサイザーソフトの「nanoloop」(1998年開発)と「LSDJ」(2000年開発)の登場です。
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レア度:★☆☆☆☆☆☆~★★★★☆☆☆
※ バージョンによる
どちらもカートリッジ+説明書のみの販売で、市販ソフト感はまだまだなかったものの、一般向けに販売されたソフトとして、コレクター(とチップチューン界)に影響を与えた2本。
「nanoloop」は多くのバージョンが発売されていますが、今回載せたのは、基盤に書かれたnanoloopの文字が実にクールな「裸基盤バージョン」です(ちなみに旧バージョンは普通にグレーのカートリッジです)。
同時期には「nanovoice」というソフトも発売されていました(GeeBeeは未所持)。
また「LSDJ」は、ロムデータをダウンロードして、自分でカートリッジに書き込んで利用するのが正しい使用方法。
そのため、今回紹介したカートリッジ版は、実はアンオフィシャルソフトのアンオフィシャル版という、微妙な位置付けのソフトなのですが、それには気付かぬふりをして載せています。
ということで、実機で遊べるソフトがほとんど発売されなかった冬の時代のお話でした。
そして、ついに、あの伝説のソフトが発売された2017年に突入します。
最近のゲームボーイソフト事情(2017年~)
スタートまでがかなり長くなってしまいましたが、やっとのことで最近のゲームボーイソフト事情を紹介します。
なお、GeeBeeは「国産携帯ゲーム機(のソフト)コレクター」を名乗っているので、海外ソフトは都合の良い・・・ではなくて、コレクターが影響を受けたであろうソフトのみを紹介していますので、あらかじめご了承ください。
(2017年)
【1本目】
まずは、2017年8月(日本だと秋頃)にフランスの「orionsoft」から発売された「Escape 2042」。
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レア度:★★★☆☆☆☆
こちらは、「メガドラ版」「ドリキャス版」なども発売されている、激ムズアクションゲームのゲームボーイ版です。
作りはちょっとチープで、説明書も簡易説明書でしたが、箱説付きの新作ソフトが普通に発売されたという衝撃はなかなかのもの!
ステージ1のみの収録なのが残念でしたが、以後のソフトにも影響を与えた一本ではないかと思います。
【2本目】
続いては、同じく2017年の12月3日に「Tangram Games」から発売された「Tobu Tobu Girl(飛ぶ飛ぶガール/とぶとぶがーる)」。
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レア度:★★★★★☆☆
デンマーク発のソフトですが、タイトルを見ても分かるとおり、かなり日本を意識しています(GeeBeeは日本版ソフトとして整理しています)。
また、そのあまりのクオリティの高さから、発売1日で売り切れてしまったという伝説のソフト!
当然、GeeBeeもゲットできず、悔しさのあまり枕を濡らす日々を過ごしました。ついには、公式サイトからダウンロードしたデータを利用して、箱や説明書などを自作して気をまぎらわせていたほど(その後、なんとか本物をゲットしました)。
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ちなみに、同じことを考える人も多かったのか、翌年くらいにはebayなどにも多数の海賊版が出品されていました。あやうく手を出しかけたのは秘密です。
ということで、2017年はこの2本で終了。
数は少ないものの、この2本のソフトが与えた影響はかなりのもので、特にコレクターは「次のソフトはいつ発売されるのか・・・」と、新作ソフト販売への期待感が日に日に高まっていくのでした。
(2018年)
2018年は新作ソフトの発売は(多分)ありませんでした。
ですが、翌年はゲームボーイ発売30周年記念イヤーです。ここに照準を合わせて、たくさんの方々が水面下で動き出しており、あの大爆発へと繋がるのでした・・・
ということで、長くなってきましたので、なんとたった2本(いちおう4本?)で今回は終了。
ちなみに、このペースだと全部で4~5回になりそうです。最後の記事には「解説したソフトの一覧表」を掲載する予定ですので、お忙しい方はしばらくスルーしてお待ちください(つづく)。
【今回のハッシュタグ】
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