最近のゲームボーイソフト事情(第4回/2020年)
ここまでのあらすじ
最近のゲームボーイソフト事情(2020年)
前回の記事にも書いたとおり、2020年頃からは(世界的に)ゲームボーイソフトが様々な方法で発売されるようになります。
クラウドファンディングや、大小インディーズパブリッシャーからの発売はもちろんのこと、個人販売や「Esty(クラフト作品販売サイト)」などでの販売、SNS等で賛同者を集めての制作などなど、見落としやすいものも含めると、発売本数は把握しているだけでも100本超え!!
とても数が多い・・・というより、GeeBeeは特に海外版の買い逃しが凄いことになっているので、ここでは見て見ぬふりをして、引き続き日本語版ソフトを中心に紹介させていただきます(笑)。
【1本目】
ということで、まずは1本目。1月に発売された「ゲームインパクト」さんの「クイズインパクト ハビットの大冒険」!
こちらは当時(といっても1990年代に)ブームだった、某カプ○ンさんの虹色町だったり、大冒険だったりでもおなじみの、すごろくタイプのクイズアドベンチャーゲーム。
出題されるクイズは、ゲームボーイやファミコンなどゲームに関する問題のため、多少マニアックな問題でも大丈夫かと思いきや、ジャンルの幅が「MSX」や「アーリーセガ」など、いい意味で広すぎ(つまり難しい)!
そして、ゲームだけでなく、物理的にも「カートリッジ4色ランダム封入」という鬼のような試練が設定されており、まさに、コレクターへの挑戦状・・・的な一本でした。
そして、こちらのソフトはスーパーゲームボーイの基盤とロムを、無理やりノーマルサイズのSFCカートリッジにINしちゃった、チャレンジングで男気溢れる「SFCプレミアム版」も発売!
そして、7月にはグラフィック担当の「ばらか」さんのドット絵(なんと22枚!)が収録された、GBドットイラスト 「クイズインパクト イラスト集」も発売されました。
【2本目】
そして2本目は、8月14日から開催された「オンラインとら祭り2020夏」で発売された、「へにゃぺんて」さんの「へにゃぺんて活動報告2020年夏号」!
第3回の記事でノンプラミングでソフトが作れちゃう「GB Studio」のお話を書きましたが、なんとこちらのソフトも、へにゃぺんてさんが独自に開発したゲームボーイ用OS「AMADO」で作成されており、グラフィックやテキスト表示などのデモと、懐かしの「ライフゲーム」が収録されています。
そして12月には、OS「AMADO(バージョン0.03)」がカートリッジ版で発売!
「それじゃあ、こっちでもゲームを作ってやるぜ!」
・・・と、気合いをいれましたが、こちらは「バイナリエディタ」でマシン語を書き込んで動かすタイプのOSで、GB Studioとは違ってがっちりプログラミングが必要(泣)。
無料公開のテキストを見ながら、ポケコン時代を思い出しつつ練習しましたが、「Hello World」にたどり着いたくらいでギブアップでした・・・
【3本目】
続いて3本目は、9月に「ゲームインパクト」さんから発売された、「リペアちゃんの修理大作戦GB」!
こちらは、2つのボタン(十字キーの左とAボタン)でパタパタと羽ばたくのが楽しい、浮遊系アクションゲームです。
左右の動きにもれなく「上に浮く」&「慣性の法則」がついてくるため、バルーントリップやドッキングせよ!(通じるの?)的なもどかしさも感じちゃう名作!
そして翌年には、関連グッズとして「ボタンテスターソフト」「ドライバー」「十字ボタン・各種ボタン用の交換ゴム」が入った「リペアちゃんのGBリペアキット」も発売。
どの機種もリペアできるよう「初代GB」「GBポケット」「GBカラー」「GBA」「GBASP」と全5種類のラインナップとなっています。
ゲームボーイのボタンテスターといえば、こんなイメージなので、本当スマートになったものですね!
【4本目】
続いて4本目は、海外発の日本語版ソフト「GREEN BOY GAMES(GREEN BOY)」さんの「私の体はどこへ」!
GREEN BOYさんといえば、クラウドファンディングで「The Shapeshifter」などを販売したり、箱説付きソフトを何本かリリースしたりしている、GBインディーズ界ではかなりメジャーなメーカー。
こちらのソフトはそんなGREEN BOYさんから発売された「Where is my body?」の日本語版となっています。
日本向けに作られただけあって、裏面の説明文や説明書も含めすべて日本語。そして、箱のサイズも海外版ではなく日本版(後期サイズ)と、細かいこだわりを感じる一本でした。
【5本目/6本目】
続いて5本目は、11月に「ゲームインパクト」さんから発売された、「Fullswing GB」!
ゲームインパクトさんのイベントではおなじみの「FAR EAST PINBALL」さんが制作されたエレメカ「フルスイング」のゲームボーイ移植版で、今ではおなじみのクリアハードケースはここから採用(されたはず)!
そして、翌月には早くもナンバリングタイトル第6弾の「バーガーキッチンGB」が登場。湯飲み・・・ではなく、マグカップなどがついた「お土産付き バーガーキッチンGB」も発売されました。
こちらは、上から落ちてくるバンズや具材を順番に並べて、ハンバーガーを作成するという、定番の落ちものパズルゲーム。
具材などは2個セットで落ちてくるため、間違って積んだ時のフォローがなかなか大変で、この感覚はまるでハッ○リス。ややこしそうですが、遊べば分かるシンプルさ&楽しさです。
ということで、2020年は終了!
前回の閑話休題に力を入れ過ぎて、こちらの記事の投稿が遅くなりましたが、無事に紹介できて一安心です。そして、次回は最後ということで「2021年~現在まで」を紹介します。
巻末には、2019年~現在までに発売された「日本版ソフト一覧」も掲載する予定しますので、次回もご覧いただけると嬉しいです(つづく)!
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