パリ・オペラ座の日々1993~1994:9月21日 サン・マロ旅行①
9月21日
朝9時くらいにK君をナシオンまで迎えに行って、そのまますぐにモンパルナス駅へ。11時の列車しかなくて仕方なく近くのカフェで時間をつぶす。(雪)はわずかな隙間時間にモンパルナスのバレエスタジオの見学に行ってきた。
TGVでRennesまで行き、普通列車に乗り換えてサン・マロへ。旧市街が見えてくるとやはり素敵な町だ。ゴーミヨー推奨のホテルはどれも値段が高めだったので、Guide Routard推薦のところに決める。270Fでまあまあ広くて快適。午後4時くらいだったのでシテの中をお散歩。ちょうど引き潮の時間のようで遠くまで岩場が露出していた。島まで陸続きの状態だったので、そこまで行ってみた。取り残された水たまりにイソギンチャク、エビなどいて楽しい。
夕食はLe Franklinという海沿いのレストラン。ゴーミヨーでトーク15という高得点だが、料理はそれほどでもない。値段は安く、ワインも美味しかった。まあまあ。
カフェ 29F
SNCF 816F
カフェ 18F
INNOスーパー 82F
タクシー 30F
ホテル 640F
クレープリエ 30F
夜のレストラン 485F
K君と一緒に三人でブルターニュへの旅に出発です。当時はサン・マロまでTGVは通っていなくて、レンヌで通常列車に乗り換えました。現在は直通のTGVがあるみたいで、3時間程で行くことができます。サン・マロの駅も近代的なものに建て替えられたようです。
サン・マロ駅。僕らが行った頃とはずいぶん違う。。
SNCF(フランスの国鉄)の駅からシテ(城壁に囲まれた旧市街)までは少し離れています。たいした距離ではありませんが、この日はK君もいたので歩かずにタクシーで移動しました。
こんな感じで、城壁に囲まれた中世の街並みが近づいてきてワクワクしてきます。
サン・マロは6世紀頃に成立した町で、その後12世紀に城塞が築かれ都市として発展しました。16世紀にはフランス国家公認の海賊組織コルセールの拠点となり、敵国の船を襲い荷を略奪していました。その名残でサン・マロの人々は独立心が高く、自分たちのことを「フランス人でもなく、ブルターニュ人でもなく、サン・マロ人なのだ」と表現する言葉も残っているそうです。
強固な城塞に囲まれたサン・マロは、フランス随一の港としてその後も繁栄を極め発展したのですが、残念なことに第二次世界大戦中にドイツ軍に占領され、その壊滅を狙った連合軍の爆撃によって旧市街は完全に破壊されてしまいました。中世からの名残は城壁部分だけで、内部の建築物は戦後に気の遠くなるような努力で復元された街並みなのです。
左手が城壁部分。至る所に階段があり、城壁の上に上ってぐるりと歩いて周ることができます。
サン・マロ湾は干満の差が激しいことで有名で、午前中に城壁ギリギリまで来ていた波が、夕方には遠く離れてはるか遠くまで岩場が露出したりします。到着した日は、午後遅くがちょうど干潮だったようで、さっそく城壁を降りて岩場を散策しました。
こんなに遠くまで海岸線が移動します。実際に目にするとすごくびっくりします。
町全体の絵葉書。素敵な景観ですね。
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