K-133 円盤投げ胸像
石膏像サイズ: H.59×W.33×D.31cm(原作サイズ)
制作年代 : ローマンコピー(原作は紀元前410年頃のブロンズ像)
収蔵美術館 : ヴァティカン美術館
原作者 : ナウキュデス(Naukydes) またはポリュクレイトス(Polyclitus)
出土地・年 :
紀元前5世紀後半の古代ギリシャ・アルゴスで活躍したナウキュデスの作品で「ディスコフォロス(Discophoros)」と呼ばれています。ナウキュデスは、古代ギリシャ彫刻にコントラポストの概念を導入したポリュクレイトスの弟子であったとされる人物です。この彫像にも師匠から受け継がれた明確なコントラポストが提示されていますが、円盤を投げる直前という劇的な瞬間を捉えた姿はより緊張感に満ち、ポリュクレイトス作品(ディアディメノス、ドリュフォロスなど)の静的なイメージとは異なったものになっています。原作のブロンズ像は現存していませんが、複数のローマンコピーが出土しており各地の美術館に収蔵されています。
ルーブル美術館収蔵 「ディスコフォロス」 1~2世紀頃のローマンコピー 1807年にボルゲーゼコレクションより購入(この石膏像の原型ではありません。別タイプ)(写真はWikimedia commonsより)
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