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パリ・オペラ座の日々1993~1994:5月20日 エミール・クストリッツァ「パパは出張中」、ミニテル


5月20日(木)

(雪)はまだ足の調子悪くバレエはお休み。二人とも家ですごす。何もしない一日。夜中にカンヌの出品作をテレビで見た。Emir Kus~~とかいう監督のユーゴスラビアの話の映画で「Papa~~」みたいなタイトルだった。これが最高!こんなの作る人いるんだなぁと感激した。2時間以上フランス語字幕なのにまったく退屈しなかった。良い映画!

向かいのスーパー 21F
Prisunic 49 F
パン 4F


この映画のことはまったく記憶に残っていなかったのですが、ググったら詳細が分かりました。

監督はエミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)、タイトルは「パパは出張中(When Father Was Away on Business)で1985年製作のユーゴスラビア映画。1985年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞に輝いています。


クストリッツァさんは、その後1993年に「アリゾナドリーム」(ジョニー・デップ、ヴィンセント・ギャロ、フェイ・ダナウェイなど出演で、日本でも結構話題になりました)を撮っているので、その公開に合わせてのテレビ放映だったのかもしれません。

とにかく毎日がプータロー生活ですから、映画なんかものんびり眺めていました。ただ、この時のパリ滞在ではとうとう一度も映画館には足を運びませんでした。劇場に行くならパリ・オペラ座という感じだったのですが、一度くらいは行っておくべきだったなと後悔しています。


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(写真はYahoo映画のサイトからhttps://movies.yahoo.co.jp/movie/18385/)


当時はテレビを見てもほとんどフランス語が聞き取れなくて、映像からなんとなく理解するだけでした。それは結局帰国直前まで大きく改善されることはなかったんですけど、CMの様子とか、お笑い番組のトーンの違いとか、いろいろと覚えています。CMのテンポがゆったりだったのが印象的でした。日本だと15秒、30秒の中でカットがクルクル変わるのに、フランスのテレビCMはもっとダラ~~ンとしてます。

それから当時はインターネットの前段階として「ミニテル」という文字端末が普及期に差し掛かっていた頃で、それに絡んだCMもたくさん流れていました。

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(こんな風な端末。パソコン上部に受話器って斬新!…笑 基本的にテキストベースな情報が表示されていました)

裕福な家庭とか、郵便局、駅、大型店舗などのそこかしこにミニテルが設置されており、そこからコードを打ち込むと必要な情報にアクセスできる仕組みでした。サイトで圧倒的に多かったのが「出会い系」で、セクシーな映像が流れた後に「3615○○○○○○」みたいな文字列が表示されて、そこにアクセスしてね💛みたいな感じです。たぶん課金ばかりで出会いなんて皆無なんでしょうけど。こういうことは世界共通ですね(笑)

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