パリ・オペラ座の日々1993~1994:1月31日 シャルトルへ小旅行
1月31日
今朝はなんとか10時起床。お天気も良いし懸案だったシャルトルへ出発。モンパルナス駅から久々に旅に出る。といってもパリから50分くらいですぐ到着。大聖堂を観る。光が強い日だったのでステンドグラスが一際美しかった。あちこちのステンドグラスを観てきたが、シャルトルのそれは複雑さ、鮮やかさが頭抜けて素晴らしい。町もひっそり静かでのんびり。小川のほとりをプラプラ散歩したりして引き返す。
モンパルナス駅からPort Royalまで少し歩いて、そこからバスでバスティーユへ。充実の日帰り旅行。
SNCF 264F
昼ピザ 70F
ハガキ 4F
カフェ 10F
カフェ 10F
パン 17F
ポテトカフェ 13F
少し前から計画していたシャルトルへ日帰り旅行に行ってきました。パリのモンパルナス駅から一時間弱。普通の郊外電車で行きますから、東京から青梅に出掛けるみたいな、ちょっと田舎にやって来た…的な感じです。
日本の関東圏でのお出かけと大きく違うのは、途中の車窓からの景色です。パリ市内を過ぎると、すぐに見渡す限りの田園風景(たぶん麦畑…時期的には農閑期かな…?)が広がって、フランスが農業大国であることをあらためて実感しました。
のんびりした風景をしばらく進むと、その畑の彼方に大聖堂の尖塔が見えてきます。
Wikimedia内には高速道路沿いの写真しか無かったので…。でもこんな感じでずいぶん遠くから教会の尖塔がはっきり見えてきます。12~13世紀の建設当初にこういった光景を眺めた人々はどんな気持ちだったのかと想像したりしました。プルーストの「失われた時を求めて」の冒頭で、遥か遠くに見える教会の尖塔からイマジネーションが広がる部分がありますが、そんなこともちょっと考えたり。(ちなみにプルーストは一巻しか読んだことないですが…笑)
シャルトルはとにかくこのノートルダム大聖堂の街ですね。現在の建造物の主要部分は12~13世紀頃に建設されたもの。左右の尖塔は異なる時代の建設で様式がずいぶん違います(向かって右が12世紀の初期ゴシック、左が16世紀初頭の後期ゴシック建設)。でも正面入り口部分のファサードは均整がとれた美しい作りです。
「王の門」と呼ばれる部分の装飾彫刻。半円形の部分、扉脇の長く引き伸ばされた人物彫刻など、フランスに於けるロマネスク~ゴシック期を代表する素晴らしい彫刻群です。
そしてなんといってもシャルトルを特別なものにしているのはステンドグラス。すごく有名ですからみなさんご存じかと思いますが、少しだけ。
ラッキーなことにお天気も良く、ちょうど強い日差しが差し込む時間だったので、とても美しい光を観ることができました。ブルーの色が神秘的だったのをよく覚えています。
教会の正面で。着ぶくれしてます。。
ビバンダム。。
ウール川(eure)と読むのかな。町の中には穏やかな流れの川が。とにかく寒い。
暖かい季節だと散策が楽しそう。
帰りの電車の中で、すごく普通の高校生っぽい子たちと乗り合わせて、男子何人かがじゃれあってたり、黙って参考書読みふけっている子が居たり。パリ市内のメトロとは違って、すごく普通のフランス人の若者の日常を垣間見たような気がしました。この時の郊外電車の雰囲気は、なぜだか強く印象に残っています。