見出し画像

パリ・オペラ座の日々1993~1994:3月30日 郵便局、Mme.Labeiley

画像1

(これはもう翌年の日付だからたぶん荷物を発送した時のレシート)


3月30日(火)

昨日買った枕とブランケットのおかげでよく眠れた。
朝6時 起床。朝食の後また寝る。
AM11時 フレデリック来る。再度一緒に銀行に行き手続きを進めた。
PM1時 郵便荷物第一便届き、受け取りに行く。
夕方、マダム・ラベイリーから合い鍵を受け取った。

郵便第一便受け取りTax 33F
カルネ 3F
Cafe 4F
駅前スーパー(石鹸他) 37F
肉屋(ハム、卵) 12F
近所のスーパー(水、パスタ、お酢) 16F
絵葉書atオペラ座 30F 


まだまだ草臥れ果てた様子が伺える記述。基本的に何もしていません。生活できるように部屋の中を整えて、食事して身の回りのことをこなすだけで精一杯という印象。家計簿見るとオペラ座まで出かけて行って絵葉書買っているのに、それについては日記にはなにも書いていない。

ラベイリーさんというのは、アパートの2階にひとりで住んでいたおばちゃんで、建物全体のご意見番という感じのひとでした。僕たちの部屋の持ち主のNさんから合鍵を預かっており、入居の挨拶と併せて鍵を受け取りに行きました。ラベイリーさんはとんでもないくらいの話好きで、こっちがフランス語ぜんぜん理解できなくてもお構いなしに喋りまくる!(笑)ペラペラペラペラ…。でもとても親切で気さくな方で、滞在中はあれこれお世話になりました。

画像2

(画像はGoogle  street viewの画面を撮影しました)

序文でも貼りましたけど、当時住んだアパートの現在の外観。27年経過してもほとんど当時と変わらない。店舗に挟まれた木の扉がアパートへの入口。左端のBOXES ATTENTION~は裏庭の駐車場スペースへの入口。最上階右手の部屋が僕たちの部屋。僕のいたころ鍵屋さんだった場所が、マルセイユ石鹸のお店になってる。


日本の郵便局から発送した引っ越し荷物が、順次こちらに到着し始めました。アパートまでは運んでくれなくて、ポストに通知が入ったら最寄りの郵便局まで引き取りに行く仕組みです。

あちらの郵便局はこれまたすごかった。お役所仕事というか、やる気ナッシングな窓口で、向こうのペースを掴むまでは結構苦労しました(笑) これは郵便局に限ったことではないんだけど、とにかく「お客様」的な概念が希薄で、働いている人達はあくまで自分のペースで動く。窓口にお客さんが何人並ぼうと、隣の窓口のお姉さんとの雑談会話がひと区切りつくまでは絶対にこちらに顔を向けない。そうやって雑談に夢中になっているせいで窓口が行列になっていても慌てず騒がずノンビリ対応。休憩時間になると窓口はピシャっと閉めちゃう。その窓口に並んでいた人は「やれやれ」という感じで別の窓口の長い列の最後尾に移動…(-_-;) なんというか忍耐の空間でした(笑)

同じような業務でも、国鉄に相当するSNCFのチケット窓口はずっと好意的でサービスが行き届いていましたので、これは当時のPTT(郵便局)の体質だったように思います。おそらく今はずいぶん改善してるでしょう。

荷物は、日本での発送の時にもずいぶん高額の送料を支払っているはずなのに、フランスで受け取る時もある程度料金を支払いました。あれはなんだったのか?フランス国内の移動費用なのか…?関税のようなものだったのか?よく分からないけど、言われるがままに支払っていました(いまだに判然としない)。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?