パリ・オペラ座の日々1993~1994:11月10日 日本語×仏語エシャンジュの失敗談
11月10日
午前中に昨日電話で約束したエシャンジュのお相手とルーヴル・リボリ駅で待ち合わせ。ところが出会ってみたらこれがとんでもない食わせ者で、オッサンなのに僕にガンガン迫ってきて困った。そういう趣味では無いとハッキリ言ったがネチネチ押してくる。昼頃まで話してそこで別れる。散々な目にあった。。
その後FIAPへ行き、帰りは雪と合流。夕食はバスチーユでヴェトナム料理を食べた。美味しかったけどちょっと値段高め。でも当たり。バスチーユの広場に出ていた屋台で、コイン落としゲームに熱中。200Fもつぎ込んでZippoのライターと時計をゲット。帰宅は午前1時くらい。
カフェ 18F
マック 25F
カフェ 9F
カフェ 17F
サンドイッチ 17F
ヴェトナム料理 277F
ゲーム 200F
動詞活用本 41F
エシャンジュ(Echange Linguistique)とはExchange、つまりフランス語と日本語の語学交換交流という意味です。日本語を勉強したいフランス人と知り合って、こちらのフランス語力の向上に協力してもらおうという目論見です(もちろん逆に日本語の知識をフランス人のお相手に提供する)。日仏交流紙のOVNIの告知コーナーなどにも双方のお相手募集などが掲載されていて、たぶんそこで探したんだと思います。他にも日仏協会のロビーとか、オペラ座近くの京子食品にもそういうアノンスのコーナーがあったような気がします。バンドのメンバー募集みたいな感じですね。軽いインフォメーションと電話番号が書いてあって、電話ください…みたいな。
FIAPという語学学校に通うようになって、だんだんフランス語の進化が感じられるようになってきたので、さらに向上をと思って、この頃フランス人とのエシャンジュ相手を積極的に探していました。フランスでの滞在も終わりが見えてきて、もっとフランス人の友達が欲しいなぁという気持ちもありました。
ところが、このエシャンジュのお相手探しはなかなか難しかったんです。日本のアニメやサブカルへの理解が進んだ現在とはずいぶん状況が違っていて、まだまだ日本語を勉強するフランス人は少数派でした。たくさんの人に連絡して交渉してみたものの、いざ直接会って話をすると、ほとんど日本語学習に興味が無い人だったりして、あまり上手くいきませんでした。
この日ルーヴル・リヴォリで待ち合わせた中年のオジさんは、もう最初から言葉なんてどうでもいいから仲良くなろうぜオーラがばりばりで、ドン引きでした(笑) 向こうがはっきり言葉に出して迫ってくるので、こちらも負けじと、いや僕はストレートだから!と拒絶しているのに、それでも食い下がって来るんです😱 早々に退散したんですけど、これは日本人にはあるある体験だと思います。僕はその後も何人か試してみたんですけど、結局あまり良い関係になれた人は居なくて、その後フェードアウトしてしまいました。
妻の方は二人のフランス人の人と何度か会う関係になって、その後日本に帰国した後も渋谷でみんなで回転ずしを食べたり、六本木でフランス人のパーティーに混ぜてもらったりしました。でもこちらのフランス語の未熟さもあって、本当に良い友人関係にまで発展することは無かったように思います。ちょっとほろ苦い記憶です。