パリ・オペラ座の日々1993~1994:4月22日 アパートの外壁破壊と左官屋との闘い
かなり怒ってます(笑)
4月22日(木)
本日も左官屋の攻撃が激しかった。台所の壁に穴が開いてしまい、「おい!穴が開いちゃったぞ!!!」と伝えると「分かった、そのうち直すよ」との返事。とても本当とは思えない。。
午後はカルフールへ買い出し。やっぱりPrisunicよりもなんでも1F~2Fは安い。この違いは大きい。コロコロ引けるショッピングカートを購入。これである程度買い物しても徒歩で持ち帰れる。でも買い物しすぎて帰りが大変だった。旅の疲れで何もしない一日。
カルフール 320F
プリズニック 52F
パン 3F
パリの街並みを眺めると、石造りで立派という印象を持ちますよね。でもあれは基本的には木造建築。外側は石材や漆喰・セメントですが、内部の骨格は木造なものがほとんどです。
オスマン知事が主導してパリを大改革したのが1850年代ですので、パリ中心部の多くの建築物は築100年が当たり前。鉄の時代の象徴であるエッフェル塔が1889年、グラン・パレが建設されたのは1900年ですので、鉄骨による建築物が一般に普及したのは20世紀に入ってからなんでしょう。
上の写真は、左官屋さんが外壁をひと皮削り取った状態で、木製の骨格が見えています。パリ市街では建築物を建て替える際には複雑な規定があって、ファサードと呼ばれる正面部分を残さねばならないケースなどもあります。
本来はこういう外観なのですが、建物全体の壁面をひと皮削り取って、外壁を作り直す工事が始まってしまいました。
これはアパートを借りるときにはまったく聞いてなかった話で、ダマされた感がひしひしと。。やられたなぁと思いつつも、左官屋さんには建物内部にまで被害が及んでるよ!ということを必死に伝えました。外壁を削り取ると言っても、ハンマーでバンバン叩くような方法ですから、中で暮らしている人はたまりません。実際に工事してるのは移民っぽい人達で、フランス語も英語も伝わってるんだかどうかもサッパリ分からない。こちらのフランス語もメタメタですから、もう笑い話みたいです。結局返って来た応えは「大丈夫」「大丈夫」「そのうち直すから」と。
このやり取りのおかげで、mur(壁)、casser(壊す)、reparer(修理する)という単語が脳内に刻み込まれました(笑)