横浜DeNAベイスターズの魅力について
久しぶりにnoteを更新。前回はこちら。
昨年(2024年)の半ばからちょこちょこと書き溜めていたのですが、シーズン中はなかなか書き切れず、気が付けば年が明けてしまいました。本日(2025年1月16日)放送の「アメトーーク!」に間に合わせるために、書き切る覚悟でなんとか公開。
2024年はベイスターズファンにとって、ときめきメモリアルな一年でした。まさかの下克上からの奇跡の日本シリーズ制覇。日シリのハマスタ開催試合は氣愛と喜愛でチケットをゲットして全試合観戦。そして26年ぶりの歓喜の瞬間を生で目撃。横浜公園や関内駅は無法地帯に。その後のファン感謝祭や優勝パレードにも当然参加。さらにドキュメンタリー映画の公開や、年末年始のTV特番でも監督や選手たちが出ずっぱり。シーズン後も嬉しい忙しさが続きました。極めつけは念願の「アメトーーク!」での「横浜DeNAベイスターズ芸人」放送!
この熱狂が冷めないうちに、改めて横浜DeNAベイスターズの魅力を整理し、いくつかご紹介したいと思います。もちろん他の球団にもそれぞれ素晴らしい点があることは合点承知の助ですが、ここではあくまで個人的な視点で、客観的に見てベイスターズの秀でたポイントを挙げています。もし他球団ファンの方が気分を害されたらごめんなさい。単なる意見としてお楽しみいただければ幸いです。なお、個々の選手ではなく、あくまで球団全体の魅力や特徴に焦点を当てています。
(※掲載された画像は全て自分が撮影してます)
1. マスコットがかわいい!
まずは何といっても、我らが公式マスコット「DB.スターマン」。たぬきではなくハムスターなのでお間違えなく。この愛らしさ、破壊力抜群です。ファンの心を鷲掴みにするふっくらわがままボディとゆるふわ感。フリップ芸やバク転などの気の利いたことはできませんが、どんな仕草をしても癒されること間違いなし。
さらに相方の女の子キャラ「DB.キララ」も抜群にキュートで、彼らの存在だけで球場が和むという魔法のようなマスコットです。
まるで近年のゆるキャラや、サンリオやサンエックス(リラックマ、すみっコぐらし等)のようなファンシーさ全開のキャラデザインで、スポーツチームのマスコット特有のバタ臭さが一切ありません。DeNAが球団を買収する前(2011年まで。親会社がTBSの時代)は「ホッシー」という人型のマスコットがいたのですが、それに比べると完全に時代の流れを読んでいたと思います。まさにリブランディングの成功例と言えるでしょう。
ベイスターズにはスターマンとキララちゃんの他に、「BART」(白色)と「CHAPY」(黄色)と言う謎の宇宙モンスターのようなマスコットも存在します。こちらはまるでディズニー/ピクサーのようなユニバーサルなデザインで、これまた他球団には見られない魅力を放っています。
彼らは球団のマスコットというよりは、本拠地ハマスタのシンボル的な設定なのかな。そのためか、ビジター球場への遠征はしません。あと、最近気付いたのですが、球団公式YouTubeチャンネルではショートアニメを公開しており、なんとその数60本!はっきり言って正気の沙汰ではありません。こんなものを作ってしまうのがこの球団の面白さだと思います。
ハマスタではこの4人(4匹?)でわちゃわちゃしてるのが大変愛らしいです。気が付けば我が家ではこいつらのグッズが増殖しております。
2. オシャレなイメージがある!
そもそも横浜と言う街自体が問答無用でオシャレなイメージを持っており、この球団もそのイメージにぴったりで、球場である横浜スタジアム(通称ハマスタ)もモダンな雰囲気が漂っています。とても40年以上前に作られた球場とは思えません。
特筆すべきはハマスタにある「BALLPARK BURGER &9」というハンバーガーショップ。横浜にあるオシャレな飲食店と遜色のない雰囲気で、とても球場飯とは思えないクオリティ。他球団ファンの方が行くと驚くこと間違いなしです。
さらに球場を出た横浜公園の向かいには、姉妹店の「CRAFT BEER DINING &9」もあり、ここも本格的で美味しいと評判です。どちらの店も試合のない日でも利用可能。自分もたまにランチを食べに行きます。
同じビルにある「Lifestyle Shop +B」は、球場内にあるグッズショップとはまた別のコンセプトのアパレルショップ。MLBのグッズやいろんなファッションブランドとコラボした野球にまつわるファッションアイテムなどが売られており、街のセレクトショップと遜色ありません。これも他の球団にはない野心的な試みだと思います。
ベイスターズのグッズはロゴもさりげなく配置されていたりと、普段使いできるようなデザインが多いですが、最近ではこれのどこが野球グッズなんだ?と思うくらいマスコットたちのグッズが拡大しており、公式グッズショップはまるでディズニーストアやキディランドのようなありさまです。子どもや女性も手に取りやすいアイテムが多いのも特徴で、横浜では実際に子どもや女子高生がマスコットのグッズをカバンにこっそり身につけてるのをよく見かけます。
ベイスターズファンの人柄も爽やかな印象。試合結果が悪くても荒れることなく、しょうがないねと笑顔で球場を後にし、気持ちを切り替えて中華街や野毛や伊勢佐木長者町に飲みに行くような感じ(あくまでもイメージです)。また球場にも若い女性客が大変多いです。ハマスタ周りの環境も含めて、これら全てが横浜と言うオシャレさにリンクしていると思います。
3. 球団歌がイカしてる!
ベイスターズの球団歌は「熱き星たちよ」という曲なのですが、残念ながら野球ファン以外にはあまり知られていません。しかし比較的新しい球団と言うこともあってか、泥臭い軍歌や唱歌や音頭のようなオールドスタイルな曲とは180度異なり、アップテンポな四つ打ちによる90年代男性アイドルグループ風の爽やかなポップソングとなっております。このチャラさがたまらなく横浜っぽい。
実はこの歌はシーズンごとにいちいち歌い直しており、YouTubeではそのレコーディング風景が伺えるミュージックビデオが公開されています。そしてなんと、この歌は現役の選手たちが実際に歌っています(時には監督やコーチ、外国人選手たちも!)こんなことをわざわざやってるのは全12球団でマジでベイスターズだけ。(打ち込みのアレンジも毎年微妙に変えてる気もする。気のせい?)
そういえば、昭和の時代には有名な野球選手はレコードやCDをリリースするものでしたが、そのノリもいつの日か途絶えてしまいました。しかし、ご安心ください。ベイスターズはそのスピリッツを見事に現代に引き継いでいます。
「熱き星たちよ」は、JR関内駅や日本大通り駅などでは発車メロディーとしても使用されています。それがまた街の雰囲気にマッチしており、駅に着くと否が応でもテンションが上がります。
ベイスターズには球団歌「熱き星たちよ」以外にも、
伝説のアイドルグループCoCoによる旧応援歌「WINNING」(及川眠子作詞、後藤次利作曲)
布袋寅泰作曲、森雪之丞作詞による新応援歌「勇者の遺伝子」
日浦孝則(「夏の日の1993」で知られるclassの)が歌う「勝利の輝き」
イニング間のダンスタイムで歌われる楽しい「ハッピースター☆ダンス」
子どもと一緒に歌って踊れるマスコットソング「スターマンのうた」
など、様々なオリジナルソングがあります。ここまでいろいろな曲を作ってるのもエンターテイメント性の高い球団ならでは。音楽を大事にしてるんだなと思います。
4. ネットの使い方が上手い!
DeNAは日本屈指のIT企業ということもあり、当たり前ですがSNS戦略を含めてデジタルコンテンツの活用が抜群に上手いです。試合速報やハイライト動画はリアルタイムに更新され、深夜や試合のない日でも新情報がバンバン上がるので広報チームの努力が随所に感じられます。ちょっと休んでほしいくらい。
現代の野球界では選手のヒーローインタビューでの名言やユニークな行動はすぐに拡散されて話題を呼ぶのですが、ベイスターズはそういったネットミーム的な動きにも素早く反応し、それをタオルやTシャツなどの商品としてゴリゴリに展開。このフットワークの軽さは、まさに現代の球団ならではと言えるでしょう。
また、その企画力にも定評があり、プロデュースグルメの紹介動画やゲーム配信系YouTuberとのマリオカート対決など、野球とは関係のないところでも楽しいコンテンツを発信しています。
スターマンはピカチュウと並んでも違和感なく、自然に溶け込むデザインです。ベイスターズは任天堂とコラボレーションできる唯一の球団であり、これもDeNAが任天堂の協力会社だからこそ実現した特別な取り組みと言えるでしょう。
YouTubeなどで配信される動画も他球団と一線を画しています。スマホで「撮って出し」感のあるラフな動画が多い中、ベイスターズは高性能なカメラを使用し、編集や構成にこだわった映像を制作。特に「カラーコレクション」や「カラーグレーディング」と呼ばれる色調整が丁寧に施され、映画のような質感を目指しているようです。
こうした映像制作の成果として、ベイスターズは定期的に劇場用ドキュメンタリー映画を制作。最新作『勝ち切る覚悟 〜日本一までの79日〜』もそのひとつで、非常に完成度の高い仕上がりとなっています。
さらに、その映像に付けられるエモーショナルなキャッチコピーも特徴のひとつ。時折、他球団ファンから『ポエム球団w』と揶揄されることもありますが、それもまたベイスターズらしさのひとつとしてポジティブに捉えています。
5. ビールが美味い!
ハマスタではキリンやアサヒといった定番ビールの他に、球団オリジナルのクラフトビールが3種類提供されています。これがまた絶品で、とても飲みやすい!球場にお越しの際はぜひ試してみてください。(前述の「BALLPARK BURGER &9」や「CRAFT BEER DINING &9」でも普段から飲めます)
実はセ・リーグの本拠地でクラフトビールを楽しめるのはハマスタだけなんです!(ちなみに調べたところ、パ・リーグではエスコン、ZOZOマリン、楽天モバイルパークで提供しているようです)
3種のビールの中でも特に注目すべきは、クリーミーな味わいが特徴の「ベイスターズ・ホワイト」。なんと国際コンテストで金賞を受賞しております。野球チームのビールが金賞を受賞するのは初めてのことらしいです。これもまたベイスターズらしい「良質な非常識」の成果といえます。
ちなみに自分が一番好きでよく飲んでいるのは「ベイスターズ・エール」。スッキリとして薄めの味わいで、特にデーゲームの早い時間にぴったり。暑い日でもゴクゴクいけちゃうので、個人的にイチオシです!
試合観戦の醍醐味は、プレーだけじゃありません。ハマスタでしか味わえない特別なクラフトビールが、観戦体験をさらに豊かにしてくれること間違いなし! 皆さんもハマスタを訪れた際は、ぜひクラフトビール片手に試合を楽しんでみてください!
6. オーナーがすばらしい!
最後に触れたいのが、ベイスターズのオーナーでありDeNA会長の南場智子さん。津田塾大学からマッキンゼー、ハーバード大学、DeNA設立、内閣IT戦略本部、そして経団連副会長へと至る、とんでもないキャリアを持つスーパービジネスパーソンです。
そんな輝かしい経歴の南場オーナーですが、ファンにとっては親しみやすいお母さんのような存在でもあります。実際、南場オーナーはファンから「南場ママ」や「マッマ」とリスペクトを込めて呼ばれることも。ベイスターズファンの中で南場オーナーを嫌いな人は一人もいない説。ここまで愛されてるオーナーは他にいないのでは?もしグッズが発売されたら、きっと飛ぶように売れることでしょう。
先日の日本一パレードでも、その親しみやすさとカリスマ性が存分に発揮されていました。監督や選手たちに負けないほどの大声援を浴びながら、優勝の喜びをファンと共有。さらに、ビールかけにも積極的に参加する姿には、ファンとしての親近感が一層高まりました。
また、南場オーナーのビジネス哲学や考え方は、野球ファンのみならず多くのビジネスマンにとっても学びが多いです。彼女の著書や講演動画などもぜひチェックしてみてください。
7. まとめ
以上、私なりの視点でベイスターズがいかに他球団とは違う魅力を持っているかをまとめてみました。野球ファンの方はもちろん、「え、野球って9回で終わるんだっけ?」というレベルの方にも、この球団の独自性が少しでも伝われば嬉しいです。
2024年のポストシーズンは、まるで少年マンガばりの激アツ展開でした(悪気はないけどソフトバンクホークスが絶妙にヒール役を務めたことも含めて)。そして今年は、ついに念願のリーグ優勝を目指すシーズンが始まります!いやもう、ここまできたら優勝するしかないですよね。ファンも選手も気合十分で、最高のスタートを切ることでしょう。これからどんなドラマが生まれるのか、ワクワクが止まりません!
とはいえ、ここで書ききれなかったことも山ほどあります。閑古鳥が鳴いていた弱小球団が人気球団になったサクセスストーリー、イニング間のイベントの充実っぷり、スタイリッシュな広告デザイン、地域貢献活動への真摯な取り組みなど、挙げ始めるとキリがありません。今後じっくりまとめたいくらいです。
そして何より、ベイスターズはただ野球を見るだけの場所ではなく、誰もが楽しめる「総合エンターテイメント空間」だと思っています。友達と行っても、家族と行っても、デートでも、ふらっと1人で行っても絶対に楽しい。それが最大の魅力です。
これからもベイスターズを全力で応援していきますので、みなさんも一緒に楽しんで、盛り上がっていきましょう!来たる優勝の瞬間を、ぜひ一緒に喜び合えたら最高です!